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日本将棋連盟「ファン向け超高額設定プログラム」に「庶民は将棋界に不要ってことか」怒りのオンパレード

 空前の藤井聡太ブームで「観る将」が増加するなど、盛り上がりを見せている将棋界。日本将棋連盟の創立100周年となる昨年9月には、新たな将棋文化発展の拠点として、新将棋会館が完成。多くの将棋ファンが訪れている。

 そして3月25日、ついに待望の公式ECサイト「日本将棋連盟オンラインストア」が新規オープンした。全国どこからでも将棋連盟公式グッズを買えることで、将棋ファンから歓喜の声が…と思いきや、なぜか不満の声ばかりが聞こえてくる。いったいなぜなのかとサイトを訪れてみると、なるほど、あまりにも強気すぎる価格設定が問題視されているというわけか。

 現在の売れ筋ランキング1位は「名人位扇子 藤井聡太『悠久』」(3300円)、2位は「藤井聡太 ジャガードハンドタオル」(770円)で、いずれもそれほど高価とは思えないが、問題は「おすすめアイテム」だ。

 まず目につくのは、5月31日に行われる「2006年四段昇段棋士ファンミーティング」。新たに四段に昇段した棋士4名と歓談や記念撮影ができるというのだが、わずか2時間30分の開催時間で、参加費は16万円もする。

 さらに佐藤康光九段と一緒にコーヒーが飲めるという「康光珈琲店~康光九段と康光ブレンドを飲もう~」は、2時間で8万円。いくら羽生世代を代表するレジェンド棋士と一緒に歓談できるとはいえ、なかなか覚悟のいる価格ではないか。

 極め付きは「タイトル戦疑似体験プログラム」だ。和服を着た羽生善治九段と実際のタイトル戦さながらに対局でき、当日は実際に指した駒の平箱に羽生九段の直筆揮毫を入れてプレゼントされる。羽生ファンであれば感涙もののプログラムだが、驚くなかれ、体験料は300万円もするのだ。

 当然ながら、「金持ちしかイベントに参加できない」「庶民は将棋界には不要という連盟の宣言」と非難囂々で…。

 あまりにも批判を浴びたためか、元将棋連盟理事の上野裕和棋士は自身のXで、次のように呼びかけた。

〈将棋連盟のイベントの価格に関するご意見がある方は、このツイートにリプください。全員匿名にして、私がまとめて伝えます。(しばらくDMも開放するので表で言いにくい方はそちらでも)〉

 その後、上野棋士は〈予想以上にたくさんのご意見をいただきました〉と綴ったが、ファンのホンネはどこまで将棋連盟に伝わるだろうか。

 スポンサーの撤退など、将棋界を取り巻く環境は年々厳しくなっており、将棋連盟が強気の価格設定に打って出たい気持ちは分かる。だがこれが原因となって、将棋ファンがどんどん離れるようなら、試みは大失敗ということになる。

(ケン高田)

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