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記事全文を読む→動くホテル「カシオペア」ついに解体へ「保存わずか1両」にファン嘆きの声
「動くホテル」と呼ばれた寝台特急カシオペアが、ついにその旅路を終えた。9月3日、E26系客車のうち1号車を除く11両が長野総合車両センターへと廃車回送され、沿線には100人を超える撮り鉄が集結。最後の姿を逃すまいと三脚が並び、シャッター音が途切れることなく響いた。営業運転を終えた6月30日の上野駅到着から2ヵ月。これが本当の意味での「ラストラン」となった。
1999年にデビューしたカシオペアは、全室A寝台という贅沢な設計に展望スイートやダイニングカーを備え、「動くホテル」の名をほしいままにした。北斗星やあけぼのが姿を消した後、夜行列車文化を支えた最後の象徴でもあった。だが26年を走り抜いた客車は老朽化し、牽引機関車の削減方針も重なって、ついに歴史に幕を下ろした。
保存されるのは先頭の1号車「スロネフE26」のみ。大宮駅西口で再開発中の複合施設「桜木PPJ(仮称)」に屋外展示される予定だ。残る11両は解体が見込まれ、ファンの胸中には複雑な思いが広がる。「せっかく残してきたのだから、形にして保存してほしかった」「四半世紀の歴史に幕が下りるのは寂しい」。Xには悔しさと感傷があふれた。
保存先への不安も尽きない。屋根のない屋外展示では雨ざらしで劣化が早まるのでは、と懸念されているほか、「なぜ鉄道博物館で収蔵しないのか」という疑問も根強い。過去には豪華ジョイフルトレイン「夢空間」が活用されないまま放置され劣化した例もあり、カシオペアも同じ道をたどるのではと危ぶむ向きもある。
JR西日本では、かつて大阪と札幌を結んだ豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の一部が保存されている。京都鉄道博物館に並ぶのは、A個室車、食堂車、サロンカー、電源車の4両。往時の優雅な旅を今に伝える展示は、夜行列車文化を確かに後世へと残そうとする意思の表れだ。
それに比べ、夜行列車文化の最後を担ったカシオペアの幕切れは、あまりに寂しい。四半世紀にわたり人々を魅了してきた「動くホテル」が、たった1両の保存にとどまる現実は、多くのファンを落胆させている。
(ケン高田)
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