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記事全文を読む→【スプリンターズSの大ヒント】「5強」をまとめて抜き去るかもしれない「前走メイチ」の評価が大間違いな「後方鬼脚馬」
今週からJRA「秋のGⅠ戦線」がいよいよ開幕する。その第1弾を飾るスプリンターズステークス(9月28日、中山・芝1200メートル)の中心馬と目されているのは、サトノレーヴ(牡6)とトウシンマカオ(牡6)、ナムラクレア(牝6)、ママコチャ(牝6)、そしてルガル(牡5)の「5強」である。
いずれ劣らぬ実力馬と言っていいが、このうちGⅠタイトルをいまだ獲得していないのは、トウシンマカオとナムラクレアの2頭のみ。ならば今回、GⅠ初戴冠を狙う両陣営の「勝負度合いの高さ」を素直に評価すべきだろう。
トウシンマカオは前走のGⅡ・セントウルS(阪神・芝1200メートル)3着を叩いての参戦。昨年のスプリンターズS(2着)、今年のGⅠ・高松宮記念(中京・芝1200メートル、4着)の雪辱を果たすべく、脚を試した前走からの上積みは極めて大きい。
同様にナムラクレアも前走のGⅢ・函館SS(函館・芝1200メートル)8着を叩いての、青写真通りの臨戦。高松宮記念での2着3回、昨年のスプリンターズS2着の能力にモノを言わせて、今回こそは名手ルメールがキッチリと結果を出すはずだ。
とはいえ、ガチンコのGⅠレースにおいて、サトノレーヴとママコチャとルガルの3頭も、争覇圏内に位置しているのは事実。そんな中、以上の5強をまとめて負かす「一発大駆け」の可能性を秘めているのが、カンチェンジュンガ(牡5)だ。
前走のセントウルSでは8番人気ながら、後方からトウシンマカオやママコチャを鬼脚で差し切る完勝劇を演じた。ところが、である。「GⅡ初制覇となった前走がメイチ勝負」「前走はハイペースに恵まれただけ」「今回は川田将雅から坂井瑠星に乗り替わり」「今年の高松宮記念10着はやはり実力通り」など、おおむね下馬評は芳しくない。
というわけで、今回も人気を大きく落としそうだが、それだけに「むしろ今回は狙って面白いのではないか」と、ヘソ曲がりでは人後に落ちない筆者はみている。なにしろ同馬を管理する庄野靖志調教師が「腹回りなども含めて、今回は馬体がスッキリ」と漏らしているのだ。だとすれば「前走メイチ」のわけがない。
株式投資の格言ではないが「人の行く裏に道あり花の山」なのである。
(日高次郎/競馬アナリスト)
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