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大相撲秋場所は横綱・大の里が2場所ぶり、通算5度目の優勝を飾った。本割では豊昇龍に敗れたため、横綱同士による16年ぶりの優勝決定戦にもつれ込み、館内は大いに沸いた。さらに勝負には物言いもつくなど白熱の展開。激闘を制した大の里は「師匠(二所ノ関親方・元横綱稀勢の里)から“淡々といけ”と言われ、その通りにできました。本割は淡々とじゃなかったですけど」と笑顔で振り返った。
これで年間3度目の優勝。日本出身力士が1年で3度の優勝を果たしたのは、1997年の貴乃花以来となる。相撲記者の間では「大の里の一強時代の幕開け」との声も上がっている。
一方、表彰式では政治の余波もあった。総理大臣杯は青木一彦内閣官房副長官が代読して授与。石破茂首相は1月場所の豊昇龍優勝時には土俵に上がったが、今回は退陣直前で登場はなかった。「林芳正官房長官が総裁選に出馬したため、危機管理上“官邸を空き家状態”にできなかった」(政治部記者)という。
10月4日には自民党新総裁が決まる。仮に高市早苗氏が首相となれば「女性を土俵にあげない」という伝統と、首相本人による大臣杯授与の慣例がぶつかる可能性がある。つまり、大の里が総理大臣から直接カップを手渡される日は、しばらく訪れないかもしれない。
(小田龍司)
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