スポーツ
Posted on 2025年10月10日 12:00

ロバーツ監督が「ロウキに乾杯!」と叫んだ「驚異の3回」ドジャース・佐々木朗希が「パーフェクト大魔神」になった日

2025年10月10日 12:00

 メジャーリーグ、ナ・リーグ地区シリーズ第4戦。ロサンゼルスのドジャー・スタジアムが歓喜に包まれた。延長戦の末、ドジャースはフィリーズの悪送球に乗じて、劇的なサヨナラ勝ちを収め、2年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

 相手のミスによる衝撃的な結末だったが、その流れを呼び込んだのは、救援マウンドに立った佐々木朗希の、圧巻のピッチングだった。

 1-1の同点で迎えた8回、ロバーツ監督が勝負どころで佐々木を送り出す。1イニング限定かと思われたが、監督は交代を告げず、9回も続投させた。結果、佐々木は延長10回までの3イニングを1人で投げ抜き、打者9人を完璧に抑えるパーフェクトリリーフ。被安打ゼロ、与四球ゼロ、2奪三振で、最速162キロの直球を軸に、圧倒的な集中力でフィリーズ打線を封じ込めたのである。

 初の回またぎとなった9回、そして延長10回もいっさい崩れず、スタジアムは総立ちに。地鳴りのような歓声がドジャー・スタジアムに響く。「大魔神ロウキ」「今日のMVPは間違いなく佐々木」の称賛が湧き上がった。

 試合を解説した野球評論家の小早川毅彦氏は、驚きを隠さない。
「3イニングを任せるとは思わなかった。監督の決断も見事だが、それに応えた佐々木はさらにすごい」
 起用法をめぐって賛否があったロバーツ監督だが、この一戦でその判断が正しかったことを証明した。「守護神・佐々木」という新たな方程式が、ついに現実のものとなったのだ。

 試合後のシャンパンファイトでは、ロバーツ監督がグラスを掲げて叫んだ。
「ロウキに乾杯!」
 ロッカールームでは「ロウキ!ロウキ!」のコールが響き渡り、チーム全体が新たな守護神の誕生を祝福した。

 対照的に大谷翔平のバットは湿りっぱなしで、地区シリーズは18打数1安打9三振、打率はなんと5分6厘。1割にも満たない惨状となった。ファンの脳裏にはまさかの「敗退」の二文字がよぎったはずだが、あの3イニングで試合の空気を完全に支配していたのは、間違いなく佐々木だったのである。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/10/7発売
    ■530円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク