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記事全文を読む→三谷幸喜がドラマ「もしもこの世が舞台なら」に「ストリッパー・アンミカ」を起用した「なかなかやらしい」大阪人の率直な印象
三谷幸喜が25年ぶりに民放連続ドラマの脚本を手掛けたとして、放送前から期待の声が高かった「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)。しかし、初回放送後の反応は、やれ「クドカン作品の焼き直しだ」だの、「豪華な俳優陣とセットの無駄遣い」だの、「登場人物が多すぎてストーリーがよく分からない」だのと、否定的な声が溢れた。
期待通りに楽しみ、今後の展開が早くも気になった私などは「すぐにカテゴライズしたがったり、映像や音をカットしたデジタル情報にばかりに慣れすぎたせいで、処理能力も読解能力も欠如した人たちにはキツイってことか」と危惧。同時に「これって私が以前、『アンミカが出ると知って、急に見る気が失せてきた』など書いたせいかも!?」と不安にもなった。ところが、動画配信サービス「TVer」の初回再生数が早くも200万回を突破と聞いて、ちょっと安心した。
で、そのアンミカの役どころは、渋谷のストリップ小屋「WS劇場」の古参ダンサー、パトラー鈴木。和装姿で「昭和枯れすすき」をバックにステージで踊るが、空席が多く、観客は居眠りしてたり「もういいよ~」とヤジを飛ばすなど、人気のないダンサーだ。
それでも看板ダンサーのいざなぎダンカン(小池栄子)が照明マンと駆け落ちし、毛脛モネ(秋元才加)はいなくなった息子を探して奔走。結果、舞台に穴をあけるわけにもいかないため何度もステージに立ち、そのたびにヤジを飛ばされる「ダレ得」ダンサーである。
話は変わって、10月9日放送「秘密のケンミンSHOW極!」(日本テレビ系)で「大阪人の口癖を徹底解剖」という企画をやっていたのだが、「のど乾いた」と訴える子供に対し、母親が「唾、飲んどき」と返すというのとともに、「やらしい」も取り上げられた。
大阪人ならわかるだろうが、この「やらしい」は関東で言う「スケベ」の意味の「いやらしい」とは違う。例えば「なんで私も誘ってくれへんかったん? やらしいわ」と「意地悪だな」のような使い方をする時もあれば、「えらい高そうな時計して、やらしいわ」と「嫌味だな」のようにも使う。はたまた「あのテストのひっかけ問題、やらしいわ」と「ズルい」のようにも使う、実にオールマイティーな言葉なのだ。
番組が大阪の道行く人に調査する中、あるファミリーに聞いたところ、母親が「おばあちゃんとかは(他人が着ている服に対して)『あれ、やらしい色やな』とか言うよね」と答えた。スタッフが具体例を求めると、娘は「アンミカとか、やらしい」と答えたのだ。母親は慌てて「服がね」とフォローしていたが、娘の真意はそうではなかったように思えた。
大阪でも「やらしい」と思われている様子のアンミカ。でもそんなアンミカだからこそ、「客ウケの悪いストリッパー」という役どころとして起用したのだとしたら三谷幸喜、アンタなかなかやらしいわ、と。
(堀江南/テレビソムリエ)
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