社会
Posted on 2025年10月11日 15:00

ペットシッター芸人・長嶋トモヒコが明かす「資格を取るまでの受講と試験」と「猫シッター業」の需要

2025年10月11日 15:00

 以前、このサイトで取り上げた「猫好きさんの祭典 にゃんだらけ」の19回目のイベントが先般、東京・浅草の会場で行われた。再び出かけたのは、お笑いコンビ「ダーリンハニー」の長嶋トモヒコさんによるトークショーが目的だった。

 この日は長嶋さんの前に猫のいろんな活動を続けている女優・川上麻衣子さんのトークショーも行われた。川上さんがMCを務めたBS11「にゃなか放送局『ネコまちジャーナル』」もこのコラムで取り上げたばかりなので先に挨拶し、長嶋さんのトークショーに耳を傾けた。

 長嶋さんは15年前に飼ったスコティッシュフォールドを見送り、今は猫2匹と犬1匹を飼っている。そんな猫との出会いがきっかけで、5年前に日本ペットシッター協会認定のペットシッター士の資格を取得した。トークショーでは、飼っている猫の話はもちろんとして、興味があったのは、ペットシッターの現状だ。

 ペットシッターについては、実はこのコラムでも紹介したことがある。海外に出かける際、我が家の3匹の猫は、Sさんという猫シッターさんにお願いしている。もしSさんがいなければ、今では10日前後も海外に出かけることはできない。

 ペットシッターを利用していることを話すと、必ず「シッターさんがいるなんて、初めて聞いた」とか「いくらかかるの?」という話になる。そんなわけで、現状はどうなっているのかが気になるのと、アルバイトでやれるならやってみたい、という人がいるのではないかと思っている。

 長嶋さんにはトークショーとは別に改めて時間も取っていただき、ペットシッターのことを伺った。
 そもそも長嶋さんがペットシッターの資格を取ろうと思ったきっかけは何か。
「何か資格を取りたいと思っていた時に、ペットの資格にはどんなものがあるのかと調べてみました。例えばトリマーなんかがありますが、もっと異なるお世話、生活面でケアする仕事はないかと探したら、シッターという仕事があることがわかった。でも実際はどういうものか、漠然としたイメージしかないので、まずは学校がないか探して、行ってみようかなとなりました」

 都内には2つの団体があったという。長嶋さんが入ったのは、日本ペットシッター協会。最初に入学金を払う。それから2週間弱、通って受講する。時間は9時から17時くらいまでビッシリ。教わることは犬猫の基本的な生態、特徴や動物学など。さらに、動物を取り扱う上でどういう仕事ができるのか、守らなければいけないこと、動物取扱業という法令についてだ。

 授業では生きた犬猫を使う、いわゆる生態でのレクチャーはない。図などを使い、講師の説明を聞くのが中心である。時にグループワークのディスカッションが行われる。

 受講が済んだら、いよいよペットシッター士になるための筆記試験が行われる。合格すると動物取扱業の対象資格であるペットシッター士の資格が与えられ、認定証のカードが付与される。実際にシッターを行う際には、これを提示する。

 ペットシッター士の資格を取ったら、何ができるのか。普通に考えれば、いきなり個人でやるのは雲を掴むような話なので、すでにシッターをやっている組織に属するのが現実的かもしれない。長嶋さんの場合は本業の芸人仕事があるため「営利目的ではなく、知人の犬、猫などのお世話をしている」のだという。

 では、実際にペットシーターにお願いすると、いくらくらいかかるのか。我が家の3匹の場合、昨年は2匹までが1日1回1時間で2700円、プラス1匹500円で3200円。1日2回なら6400円だ。それと交通費の実費。長嶋さんは「相場はそれくらいではないか」と言う。

 Sさんは郵便物の取り込み、植木への水やりもやってくれるのだが、
「個人ならOKでも、組織としてやっているところでは、サービスがマチマチになると問題になる可能性があるので、そこまではやってくれないのでは」(長嶋さん)

 そして猫シッターの今後については、こう語るのだった。
「今は犬よりも猫の飼育数がすごく多い。猫を飼いながらいろんな活動をやりたい飼い主さんは多く、猫だけを家に置いておくことはできないから、猫シッターの需要はもっと増えていくと思います。いくらくらいかかるのかも広まっていけば、利用する人は安心して頼むことができるのではないですか」

 我が家でお願いしているSさんは、シッター前後の写真をLINEで送ってくれる。猫との付き合い方もうまい。懐かないはずの真ん中の白猫が、Sさんが操る猫じゃらしで楽しそうに遊んでいる姿を見た時はビックリ仰天した。猫シッターの効用のひとつだ。
 他人を留守宅に入れたくない人もいるだろうが、猫シッターにはとても助けられている。

(峯田淳/コラムニスト)

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