社会
Posted on 2025年10月15日 18:40

ついに山口組分裂に「真の終止符」が打たれるのか?神戸山口組・井上邦雄組の最新動向をキャッチ!

2025年10月15日 18:40

 日本最大の暴力団である六代目山口組(司忍組長)が今年4月、分裂抗争の終結を宣誓する文書を警察当局に提出した。しかし、この「抗争終結宣言」には、「一方的な」という前置きが付く。それは、敵対する組織の1つである神戸山口組が沈黙を続けているためだ。いまだ山口組分裂の完全終結を見ない中、トップである井上邦雄組長(1枚目の写真)の最新動向をキャッチした―。

 そもそも神戸山口組の組織的な動向が伝わってくること自体が極めて稀なのだ。山口組事情に詳しいジャーナリストが解説する。

「2015年8月の分裂当初、つまり神戸山口組が発足したばかりの時期は、各地で六代目山口組を挑発する行動に出ていましたが、17年に絆會(当時は任俠団体山口組)の織田絆誠会長が脱退。さらに、20年には五代目山健組(組長=現・六代目山口組・中田浩司若頭補佐)と池田組(池田孝志組長)が離脱するなど、神戸山口組の勢力減少が、組織実態を見えにくくさせる一因となりました」

 加えて、当局の規制強化が神戸山口組の動向を不鮮明にしていく。19年11月、六代目山口組側が神戸山口組幹部を射殺したことをきっかけに、両組織は暴対法による「特定抗争指定」を受ける。双方ともに活動に著しい制限がついた。

「しかし、当局が活動を規制した警戒区域内に神戸山口組の多くの拠点が含まれており、傘下組長らが集まる寄合が開きにくくなるなど、特定抗争指定の影響を六代目山口組よりもモロに受けた。結果、神戸山口組の活動は潜在化していったのです」(前出・ジャーナリスト)

 実際、神戸山口組の井上組長の姿を最後にメディアが捉えたのは、22年6月の最高幹部の葬儀にまでさかのぼらなければならないほどだ。

 そんな中、10月10日に神戸山口組が動いたのだ。この前日に最高幹部の1人で神戸山口組組織委員長を務める、二代目安部組(福岡県)の元満志郎組長(2枚目の写真)が死去。井上組長と直系組長たちが弔問へと向かうとの情報を入手したのだ。

オリジナル
 元満組長は、五代目山健組が独立した際、神戸山口組に残った数少ない『元・山健組』勢の1人で直後に神戸山口組直参に昇格した。22年から組織委員長の役職に就いていた。

「井上組長は中野会の出身で、元満組長率いる安部組も元は中野会傘下にありました。それだけに、2人の絆は深い。まして、山健組が離脱した際に、元満組長は井上組長を裏切らなかった『忠臣』でもありました」(前出・ジャーナリスト)

 実は今年4月上旬に井上組長が神戸山口組・宮下和美舎弟頭補佐(二代目西脇組組長)とともに、新神戸駅から新幹線で福岡に渡っていた。同時期に前述の「抗争終結宣言」が出されていたことから、事後の対応を元満組長と相談したのではないかと見られていた。

「だが、4月に元満組長は闘病のため入院しており、井上組長の九州訪問は見舞いだったのではないか」(捜査関係者)

 情報を入手した翌11日、前回と同じく新神戸駅から井上組長が福岡へ向かうと踏んで、本サイト取材班は張り込んだ。まず、我々のカメラの前に姿を見せたのは神戸山口組の直系組長たちだった。分裂抗争中に2度もヒットマンを送られ、重傷を負った元五代目山健組若頭である與組・與則和組長(3枚目の写真)が、井上組長のもとに残った元山健組直参らとともに新幹線改札を潜っていく。

オリジナル
 続けて、井上組長も現れるかと思われたが、

「元満組長の葬儀は福岡県内の斎場で10日に通夜、11日に告別式が営まれていたことが、のちに判明したのです。井上組長は一部の直参と10日に福岡入りし、元満組長との別れを惜しんだそうです」(前出・ジャーナリスト)

 ならば、福岡からの帰路を捉えようとしたのだが、その後も井上組長は新神戸駅に姿を見せることはなかった―。

 当局が特定抗争指定を解除するのは、前例からすると敵対した双方から抗争終結、組織解散の文書を提出したうえで、1年以上抗争事件が起きないという状況を認めて初めて判断される。井上組長が直系組長らとともに元満組長の亡骸を前に、いかなる報告をしたのか。いまだ沈黙という神戸山口組の抵抗は続いている。

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