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記事全文を読む→12歳タイ人少女を「東京の個室マッサージ店に売った母親」が台湾で拘束…はびこる人身取引「実母ルート」はこうして存在している
東京都文京区の個室マッサージ店で、12歳のタイ人少女に性的サービスをさせたとして、経営者の男らが逮捕された事件。その背後で、少女を店に紹介した29歳の母親が、台湾で拘束されていたことが分かった。母親は10月末、台湾で別の売春関連事件に関与した疑いで現地当局に身柄を拘束され、収容施設に留置されているという。
警視庁は仲介業者を経た人身取引の可能性があるとみて捜査を進めており、タイ当局も日本側と連携し、母親の送還手続きを協議中だ。国境を越えた組織的な性搾取の一端が明るみに出つつある。
なんとも衝撃的な事件だが、
「実はこうした『母親ルート』で子供が日本に来て、性サービス店で働くケースは少なくありません」
と語るのは、かつてタイと日本の裏社会について取材したジャーナリストだ。
「母親が自ら子供を連れて来日し、マッサージ店などへ斡旋するルートは以前から存在します。中には子供自ら『日本で働きたい』と望む、信じがたいケースもありました。母親と再婚した日本人男性を頼って来日し、未成年のうちからタイレストランや性的サービスを伴うマッサージ店で働く。その後に母親が帰国し、子供だけが日本に残るわけです」
こうした背景には、経済的困窮や教育機会の欠如がある。タイの一部地域では、海外で稼ぐことが「家族を助ける手段」とされ、若年女性が性産業に流れ込む例が少なくない。母親自身がかつて、同様の仕事に従事していた場合、子供を送り出すハードルが下がる構造もある。
「母親も同じような仕事をしていたため、抵抗感が薄いわけです。貧困や家族の事情が絡み合い、親子二代で同じ道をたどる、悲しい連鎖が起きてしまうのです」(前出・ジャーナリスト)
警視庁とタイ当局は現在、情報を共有しながら、背後にある闇ネットワークの全容解明を進めている。だが摘発が進んでも、短期滞在ビザなどを悪用した就労実態は根強く、人身取引として立件されるケースはごくわずかにとどまっている。
少女たちの「働く自由」の陰には、貧困や家族関係が複雑に絡み合った構造的な搾取が存在する。そして母から娘へと受け継がれてしまう負の連鎖を断ち切るには、単なる摘発だけでなく、教育支援や生活基盤の整備といった包括的な対策が求められている。
(カワノアユミ)
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