記録的猛暑に見舞われる今夏、エアコン室外機の「耐熱性能」が改めて注目されている。特に話題を集めたのが、ダイキンが展開する「外気温50℃まで耐えられる室外機」だ。一部機種(Dシリーズ)には、カタログに「高外気タフネス冷房(外気温50℃対応)」...
記事全文を読む→前駐豪大使・山上信吾が日本外交の舞台裏を抉る!~トランプと相性◎高市外交ロケットスタート成功で「媚中・拝米」をブッ潰せ!~
高市外交はロケットスタートを切るのに成功したと言えよう。
国際会議デビューとなったアセアン関連首脳会合で目を引いたのは、東南アジア諸国首脳の心温まる歓迎ぶりだ。初対面の挨拶に回る高市早苗首相の手を取って、キスしてくる御仁までいた。寄ってくる外国首脳がまばらで、座席に座ったまま対応するか、ひたすらスマホをいじっていた前任者とは雲泥の差だ。
トランプ米国大統領訪日は、絶妙なタイミングだった。外交専門家の度肝を抜いたのは、トランプのこれ以上ない思いやりと、配慮に溢れた暖かい言葉の数々だ。会談終了後、腕を取り合って迎賓館の階段を下りて来る姿が2人の相性、会談の雰囲気を象徴していた。
この2つのスタートは、韓国での日韓首脳会談、日中首脳会談の基調を設定した。第二期安倍政権の発足にあたり、仏頂面で嫌々ながら握手に応じた習近平。さすがにそこまで冷遇できない状況を作り上げて、高市首相が首脳会談を迎えたと評すべきだろう。
トランプとの相性の良さはどこから来るのか。
第一は、真正保守の政治家である点。第二は、盟友・安倍晋三の後継者とみられている点。第三は、国際社会のブランドと言える日本女性である点。最後は愛嬌。高市首相はトランプの懐に上手く飛び込むことができた。
「前任者に恵まれた」ともいえよう。以上の要因を全く備えていない首相が三代も続いたからこそ、際立つことができた。
公明党の連立離脱も僥倖だった。自公連立の軛から漸く解放されたことによって、打ち出せる外交の自由度が高まり、国際社会、とりわけ友邦国の期待を高めている。
同時に、3人の前任者が残した外交の劣化に取り組まなければならない。媚中、拝米、国際社会での地位の低下だ。
まずは尖閣諸島周辺で領海侵入されようが、日本の排他的経済水域にミサイルを撃ち込まれようが、在留邦人が惨殺されようが、日本人ビジネスマンがスパイ容疑で拘束されようが、「遺憾」とのみ発するだけで碌に抗議もできなかった媚中ぶりに終止符を打つことに尽きる。換言すれば、習近平の中国に対して、是々非々で向き合っていくことだ。
その点では「日中友好」とか「戦略的互恵関係」といったキャッチフレーズを唱えるあまりに、個別の具体的な懸案を放置してきたこれまでの対中外交姿勢を見直すことが重要だ。
米国との関係にあっては、駐日大使に説教されてLGBT法案を通したり、「日本は銀行」とまで喝破された「令和の不平等合意」を押し付けられた拝米ぶりに、心ある日本人は辟易している。トランプが如何に気難しく気まぐれであろうとも、その懐に飛び込み、日本の立場、物の考え方をインプットし、動かせる総理大臣が求められている。
問題はこれからだ。日米関税合意の実施、防衛費の抜本的な増大といった難問がある。受け身の対応でなく、未曽有の戦略的挑戦に最前線で直面している日本こそがイニシアティブをとって、アメリカを引っ張っていくことを期待している。
国際社会での存在感を引き上げる上では、所信表明演説で「自由で開かれたインド太平洋」の重要性を改めて訴えたのは適切だった。「岸破外交」でなおざりにされてきた、クアッドの立て直しも急務だ。
さらに、せっかく安倍外交で「価値の外交」を打ち出し、「法の支配」を強調してきたにもかかわらず、一般論・抽象論にとどまり、個別具体の問題への対応にあたっては、目の前の相手との政治的妥協に追われてきたことへの猛省も欠かせない。仏に魂を入れねばならない。(文中敬称略)
●プロフィール
やまがみ・しんご 前駐オーストラリア特命全権大使。1961年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、84年に外務省入省。コロンビア大学大学院留学を経て、ワシントン、香港、ジュネーブで在勤。北米二課長、条約課長の後、2007年に茨城県警本部警務部長を経て、09年に在英国日本国大使館政務担当公使、日本国際問題研究所所長代行、17年に国際情報統括官、経済局長を歴任。20年に駐豪大使に就任し、23年末に退官。同志社大学特別客員教授等を務めつつ、外交評論家として活動中。著書に「中国『戦狼外交』と闘う」「日本外交の劣化:再生への道」(いずれも文藝春秋社)、「国家衰退を招いた日本外交の闇」(徳間書店)、「媚中 その驚愕の『真実』」(ワック)、「官民軍インテリジェンス」(ワニブックス)などがある。
アサ芸チョイス
胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...
記事全文を読む→気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...
記事全文を読む→急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...
記事全文を読む→
