スポーツ
Posted on 2025年11月27日 18:00

「日本ハム⇒巨人にFA移籍」Bランク松本剛の人的補償で焦点になる「捕手のプロテクト漏れ」と日本ハムの事情

2025年11月27日 18:00

 国内FA権を行使した日本ハムの松本剛外野手が、巨人と契約合意に達した。今季推定年俸は1億1000万円。Bランクであることから、巨人は「人的補償+年俸の40%」または「年俸の60%」が必要となる。日本ハムはプロテクト名簿の提出を待ち、選定作業へと進むことになる。
 
 日本ハムから巨人へのFA移籍は1995年の河野博文、2006年の小笠原道大、2009年の藤井秀悟、2016年の陽岱鋼に続いて5人目。2007年以前は全て補償対象で、藤井のみCランク扱いで補償なしだった。
 
 一部で「坂本勇人はプロテクトから外れる」という極論が見られたが、現実的にはどうか。かつて長野久義、内海哲也のプロテクト漏れにより批判を受けた巨人だけに、同じリスクを背負うのは…。

 焦点のひとつに、捕手のプロテクト状況があろう。1軍捕手は甲斐拓也、岸田行倫、大城卓三の3本柱。郡拓也と山瀬慎之助は2軍暮らしが長く、小林誠司は36歳という年齢から、プロテクトされるかどうか微妙なラインにいるのではないか。山瀬は契約更改で出場機会への不満をあらわにしており、環境が変われば伸びる余地はあろう。
 
 ここで日本ハムの編成事情を見てみよう。田宮裕涼が正捕手として79試合に出場したものの、故障がちで、年間を通した稼働は未知数。第2捕手の郡司裕也は一塁、三塁、外野と併用されている。そんな状況で伏見寅威を阪神にトレード放出したのは不可解な気もするが、捕手の育成と補強は大きな課題だろう。

 松本の退団は新庄剛志監督にとって、新たな戦力を取り込む機会となる。松本の状態が下降気味だったタイミングでFA補償を得ることで、思いがけない補強に繋がる可能性はある。巨人から届くプロテクトリストが、来季の編成を左右する一因となるのだ。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/11/25発売
    ■630円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク