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記事全文を読む→ホントーク〈小泉悠×名越健郎〉(2)北方領土返還は80兆円が必要!?
名越 国後島は立派な温泉もあって、実に魅力的な場所ですね。
小泉 択捉島にある石灰岩でできた白い海岸などは他にない風景ですし、天然記念物の白いヒグマもいるようです。
名越 住民も素朴な人が多い気がしました。ソ連時代の名残で中央アジア系、チェチェン人もいる。独ソ戦後、極東に移住したウクライナ人が多く、多民族国家の「ソ連」を感じました。
小泉 サハリンもウクライナ人が多いですよね。実は日本人がロシア文化だと思っているものには、ウクライナ文化も多い。ボルシチもそうですし、ピロシキも日本では揚げパンを連想しますけど、あれもウクライナ料理で、他の地域では揚げないのが一般的だそうです。
名越 豊富な資源などポテンシャルも高いですよね。択捉島にはレアメタルもあるというし、周辺は高級魚の宝庫。日本人が開発していれば一大観光地として大きく発展したでしょう。
小泉 そのとおりだと思います。
名越 95年に択捉島を訪問した時は、到着すると200人くらいの島民が出迎えて熱烈歓迎してくれました。あの時は日本への期待感が強かったと思います。今振り返ると、ソ連が崩壊した91年からの数年間が、領土問題を解決する絶好のチャンスだった気がします。
小泉 講演会などで「お金で解決できなかったのか」と質問されることがあります。私は「ロシアはお金では手放さないだろう」と答えていましたが、今の話を聞くと、その可能性もあったのだろうと思えます。
名越 92年頃、ロシアの新聞に日本が北方領土を買うには「8兆円」という数字が出たことがありました。ところが、05年には4島で「80兆円」になっていた。数字に根拠はありませんが、市場経済で価格が上昇したわけです。
小泉 当時、向こうはハイパーインフレでしたからね。
ゲスト:小泉悠(こいずみ・ゆう)1982年千葉県生まれ。東京大学先端科学技術研究センター准教授。早稲田大学社会科学部、同大学大学院政治学研究科修了(政治学修士)。民間企業勤務を経て、外務省専門分析員、未来工学研究所研究員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所客員研究員、国立国会図書館調査員等を経て19年に東京大学先端科学技術研究センター特任助教。23年より現職。
聞き手:名越健郎(なごし・けんろう)拓殖大学特任教授。1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社。モスクワ支局長、ワシントン支局長、外信部長などを経て退職。拓殖大学海外事情研究所教授を経て現職。ロシアに精通し、ロシア政治ウオッチャーとして活躍する。著書に「秘密資金の戦後政党史」(新潮選書)、「独裁者プーチン」(文春新書)など。
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