社会
Posted on 2026年01月12日 09:30

iPhoneユーザーに広がる奇妙な噂「日付を2030年にするとストレージが一気に空く」実際にやってみると何が起こったか

2026年01月12日 09:30

 このSNS時代、不思議な話、不穏な話が生まれると、瞬く間に世の中に知られることになる。年明け早々、iPhoneユーザーの間で奇妙な噂が広がった。「日付を2030年にすると、ストレージが一気に空く」というものだ。
 裏技のように聞こえるが、実際に空き容量が数十ギガバイト増えたという画面キャプチャがSNSに出回り、ストレージ不足に悩む人たちの関心を集めた。
 背景には「ストレージがいっぱいです」といった警告が表示される端末が増えていたことがある。こうした表示にはiOSの正規通知だけでなく、紛らわしい広告や偽の警告が混ざることもあり、何が本当なのか分かりにくい。容量不足への不安が、この話題の流布に火をつけたのだろう。

 では実際の日付を未来に進めると、何が起きるのか。
 iOSはキャッシュや一時ファイルに有効期限を設けており、期限が切れたものから自動的に整理される。日付を2030年などに設定すると、システムが「期限切れ」と判断し、蓄積されていたデータがまとめて消える。その結果、空き容量が増えるのだ。

 ただ、この操作には大きなリスクをともなう。iPhoneの時刻はアプリの認証や通信の安全性、iCloudの同期など、多くの処理の基準になっている。日付を大きく動かすと、こうした仕組みのつじつまが合わなくなり、動作が不安定になることがあるのだ。
 事実、未来の日付のままSafariを開くと、多くのWebサイトが表示できなくなったりも。証明書の期限が合わず、安全性の確認が取れないためだ。さらにこの状態で再起動すると、Appleロゴのまま止まってしまい、いわゆる「文鎮化」になる例が報告されている。ストレージに余裕がない端末ほど、復旧作業が難しくなる可能性がある点には注意が必要だ。

 これには「2038年問題」と呼ばれる時間管理の制約と似た、時刻まわりの案件が影響している可能性が指摘されている。多くのシステムは今も1970年を起点に経過時間で日付を扱っており、あまり先の未来を入れると、内部で計算のズレが起きやすい。iPhoneも例外ではなく、極端な日付設定が、予期しない不具合を招くことがあるのだ。

 ストレージの容量が気になるならば、設定画面で使用状況を確認し、不要なアプリやデータを整理するのが最も確実となる。日付を動かして空きを作るような方法は、うまくいったように見えても、端末が起動しなくなり…。
 日付と時刻はiPhoneの動作に大きく影響する。裏技のような方法に手を出せば予期せぬ危険が迫ると、肝に銘じたい。

(ケン高田)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/1/6発売
    ■550円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク