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記事全文を読む→六代目山口組・司忍組長「抗争終結後初」の誕生祝いに密着(1)噂を一蹴する祝賀ムードで…
寒風が吹く中、六代目山口組の執行部メンバーらが向かったのは、愛知県瀬戸市の傘下本部だった。ここで、司忍組長の84歳の誕生日を祝う宴が催されたのだ。過去10年間の誕生日は、分裂抗争の緊迫の中だった。が、抗争を終結させた今年は、とりわけ祝賀ムードに包まれた。現場から密着レポートする。
去る1月25日、六代目山口組(司忍組長)直系の十代目瀬戸一家(清田健二総裁)の本部前では、愛知県警をはじめとする捜査員が鋭い視線を投げ、警戒を続けていた。
この日、司組長が誕生日を迎え、前年と同じく瀬戸一家本部で祝宴が開かれるためだ。本誌が現地に辿り着いた時には、すでに執行部メンバーらが到着しており、あとは司組長が現れるのを待つだけとなっていた。
午後4時を回り、駐車場に続くシャッターが開くと、四代目弘道会(野内正博会長)の南正毅若頭や松山猛舎弟頭らが会場の整理に当たる姿が目についた。ほどなくして、同会総裁の竹内照明若頭をはじめ、本部内から六代目山口組の最高幹部らも出てきて、司組長を出迎える準備を始める。玄関口から敷地奥の壁際に、親分衆が列をなすと、間もなくして、
「見えられました!」
と大きな声が響いた。引き締まった表情の直参衆が見守る中、護衛車2台を前後に従えて、司組長が乗る車両が敷地内に滑り込むように停車した。
この日の司組長はアイボリー色のカジュアルな上下に薄手のマフラー、サングラスとハットを着用して、足取りも軽く、青山千尋最高顧問(二代目伊豆組組長)らに労ねぎらいの言葉をかけながら、建物内へと姿を消す。サングラス越しには柔和な笑顔がこぼれていた。こうして、新年会を兼ねた司組長84歳の誕生祝いが始まったのだ。山口組事情に詳しいジャーナリストが言う。
「分裂抗争下では、この時期になると幾度となく、司組長の引退説が拡散されてきました。特に昨年4月に六代目山口組の『抗争終結宣言』があり、抗争終了後初、ということもあり、例年以上に12月の事始め、そしてこの誕生祝いの直前にも司組長の引退や総裁就任での『七代目山口組誕生』の噂がヤクザ社会内に広まっていたのです」
ヤクザ界と当局、そしてマスコミが同時に注目することとなった祝宴は、事務局長を務める篠原重則幹部(二代目若林組組長)の司会で開始された。その前後には、直参を代表して竹内若頭から親分への祝いの言葉があったという。他組織関係者が語る。
「山口組の組長は、原則として終身制だ。周囲が何を言おうと、竹内若頭をはじめ組員は皆そのことをちゃんと理解しており、誰も早期の代替わりなど考えていないはずだ。その証拠に親分への祝辞も、組員からの感謝と、司組長の末長い健康を願う内容だったそうだし、出席した直参からも、純粋に親分を祝う様子しかうかがえなかったと聞いている。七代目どころか、分裂抗争が終結したことで昨年までとは状況が一変し、司組長体制が第2の安定期に入ったと言っていいかもしれないな」
極道界では様々な真偽不明の情報がまことしやかにささやかれ、そして消えていく。その中でも、「七代目山口組」は、与える影響の大きさという点で、誰もが口にしたがる最大級の話題だ。だが、これまで流布された話は、当然ながら的を射ていたことは少ない。所詮、噂は噂にすぎないということだろう。
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