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記事全文を読む→江戸時代「女3人心中」珍事件!小間物屋のプレーボーイ徳兵衛が同時に手を出した「仲良し娘」は話し合いの末に…
今も昔も心中といえば男女2人組と相場が決まっているが、女性3人が心中した例が江戸時代にある。弘化4年(1847年)、端午の節句に起きた「三人娘心中事件」がそれだ。娘たちの名前は諸説あるが、神田鍛冶町の八百屋の娘で17歳になる「おひさ」、一ツ橋門前の酒屋の娘で18歳の「おてつ」、そして酒屋の「およね」だったとされる。
3人は仲が良く、一緒に常磐津(浄瑠璃の一種)の稽古に通っていたが、同じ稽古仲間で小間物屋の若者である徳兵衛に恋をした。または当時のかわら版では、本町一丁目伊豆蔵の通い番頭の忰。儀兵衛だったともいわれている。
徳兵衛は遊び人で、女癖が悪かった。そしてまずは、おひさに手を出した。ところが、おひさは残りの二人に黙っていた。これが悲劇の始まりだった。
名うてのプレーボーイである徳兵衛はおてつ、およねにも瞬く間に手を出した。3人は親友でありながら、「なんとか姉妹」になってしまったのである。
こんな三股交際がバレないわけがないのだが、三人娘は誰も身を引かず、いつしか一夫多妻制のように。3人が交代で芝居に行き、その夜に泊まるようなルーティーンが、いつしか出来上がったという。
そんな折、稽古の師匠宅へ挨拶に行った後、およね、おひさと徳兵衛は芝居見物へと出かけ、その後、3人の娘が茶屋に集合し、夜遅くまで話し合うことになった。当然ながら「こんなふうに皆が関係を持つのは間違っている」となったが、誰も関係を絶ち切れない。
そして出した結論が、3人で大川に身を投げることだった。発見された3人の亡骸はお互いの体を腰紐で結び、手に手を取り合っていたという。
ところが、この話には後日談がある。当時の事件や世間の噂を記録した「藤岡屋日記」には心中ではなく、帰る途中に船頭ほか12人の男に乱暴され、口封じのため川に投げ込まれて殺された、という噂話が書かれている。
いずれにしても、この徳兵衛の女癖の悪さが、とんでもない悲劇を生み出したのは事実だ。
(道嶋慶)
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