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記事全文を読む→メキシコ「麻薬王」殺害で暴動⇒内戦状態に突入!サッカーW杯「日本VSチュニジア戦」はどうなるのか
メキシコ麻薬カルテルのボス「エル・メンチョ」ことネメシオ・オセゲラ・セルバンテス容疑者の死亡を機に、メキシコは事実上の内戦状態に陥った。サッカーW杯の試合が行われる州都グアダラハラでは空港周辺の道路が封鎖され、国際線120便超の欠航が続いている。
森保ジャパンは6月21日に、アメリカ国境から200キロ離れたメキシコ北部のモンテレイでチュニジア戦が予定されているが、無事に開催されるのだろうか。
きっかけは2月22日、アメリカのインテリジェンスからの情報提供を受け、軍特殊部隊がハリスコ州山岳地帯に潜伏中のメキシコ麻薬カルテルのボス、エル・メンチョを包囲。銃撃戦の上、メンチョと幹部6~7人を殺害した。
カルテルは報復として、活動拠点のメキシコ南部ハリスコ州の銀行やスーパーマーケット、公共施設を襲撃。日本でもおなじみのコストコの駐車場と店内に火がつけられ、火柱が上がった。観光客はホテルで軟禁状態にある。
DEA(アメリカ麻薬取締局)の2024年報告書などによると、エル・メンチョは貧しいアボカド農家出身。14歳でマリファナ(大麻)畑のガードマンとなり、アメリカでのヘロイン密売で逮捕、収監後に強制送還。メキシコに戻ったのち、アボカド栽培より収益の低いマリファナ栽培に見切りをつけ、中国から風邪薬の成分「エフェドリン」等を密輸入して、大規模なアンフェタミン製造、密売に乗り出した。
「ボスは腎臓病で死んだ」というフェイク情報を流す一方、「どこにでもいる農家のちょびヒゲおじさん」を装い、農村部や山岳地帯のアジトに潜伏。側近に命じ、敵対勢力の幹部や警察官、政治家の首をノコギリで切る様子を裏サイトで中継。生きたまま心臓をえぐり取る、凄惨な暴行跡を見せるように半裸にした遺体を橋に吊るす、検問で荷台を開けると自動小銃で蜂の巣にされるギミックつきのトラックで麻薬を運搬…。「ホラー映画」超えの所業でメキシコ裏社会を支配してきた。
アンフェタミンは麻薬より安価な上に集中力や性的興奮を増し、作用時間が12時間と長い。アメリカ国内のアンフェタミン中毒者は170万人超だ。子供から若年層が犠牲となり、これに激怒したトランプ大統領は、メキシコへの関税圧力をかけた。
昨年9月には公海上で、中国・上海から密輸されたアンフェタミン前駆物資30万キロ(末端価格5億6900万ドル)を押収。さらに今年1月にはトランプ大統領自ら「ベネズエラの次はメキシコ」と軍事介入をほのめかし、メキシコ政府への圧力を強めていた。
メキシコのシェインバウム大統領や国防省は治安回復中とし、ハリスコ州に軍と国家警備隊を追加投入。サッカー国内リーグの試合は延期したが、W杯スケジュールに変更はないとしている。
FIFAは2月24日現在、公式声明を出していない。日本国内の旅行代理店はアメリカの会場の観戦ツアー募集を始めているが、日本VSチュニジア戦は詳細未定。あと4カ月で日本から応援団が観戦にいけるほど、メキシコの治安は回復するのだろうか。
(那須優子)
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