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記事全文を読む→スペイン2部リーグ試合中断!20歳のDF喜多壱也に投げつけられた「クソ中国人!」差別大国スペインに中国人が即反応
「プト・チーノ(クソ中国人)!」
3月7日に開催されたスペイン2部リーグ、レアル・ソシエダB×カステジョンの一戦。4-2とソシエダBのリードで迎えた後半アディショナルタイム94分だった。会場が歓喜に湧く中、ある選手が放ったひと言で、ピッチが一瞬にして凍り付いた。
試合が中断され、主審が発動したのは、欧州サッカー界が最も忌み嫌う「反人種差別プロトコル」。
これは試合中に選手への人種差別があった場合に発動されるものだが、その渦中に放り込まれたのは、昨年8月に京都サンガから海を渡った20歳、DF喜多壱也だったのである。
差別発言を放ったとされるのは、相手DFアルベルト・ヒメネス。喜多が毅然と主審に報告する横で、ヒメネスは「俺は何も言っていない」とのジェスチャーを繰り返して身の潔白を主張。ソシエダB主将のベイティアが「しっかり聞こえたぞ!」と激昂して詰め寄ると、ヒメネスは激しく動揺。往生際の悪さが目立つこととなった。
サッカージャーナリストの話。
「主審の報告書には喜多の訴えが克明に記されたものの、審判団には聞こえなかったという、毎度おなじみとなった『逃げ道』が添えられていています。これこそが、スペインのサッカー界に根付く差別の根深さの象徴といえますね。この埋めがたい溝が、差別主義者をのさばらせる温床だといわれています」
今回の事件で失笑を買っているのは、差別の「質の低さ」だ。現地紙「MARCA」はこの問題発言を「喜多は京都生まれの日本人だ」との注釈入りで報じているが、
「スペインでは東アジア人を十把一絡げに『チーノ(中国人)』と呼ぶ慣習が蔓延しているため、相手がどこの国出身であろうが、ただ肌の色が黄色いというだけで、反射的に侮辱の言葉を投げつける。そこにあるのは、相手を一個人のアスリートとして尊重しない、底の浅い優越意識と無知の暴力だということです」(前出・サッカージャーナリスト)
このニュースが中国で報じられると、SNSには〈恥知らずだ〉〈一度に2カ国を批判するなんてある意味、すごいな〉といった怒りと失笑が入り混じったコメントが投稿された。皮肉なことに、「アジアへの差別」という共通の敵に対しては、現状の日中における政治的背景を飛び越えた、奇妙な共闘が叫ばれる展開となったようだ。
とはいえ、最大の被害者は喜多だ。古都・京都から単身スペインに乗り込み、20試合に出場。ようやく2部の激しさに適応し始めた矢先に、この差別事件が起きた。
世界中から差別の輸出大国として、今もなお厳しい視線を浴びるスペイン。無知な差別主義者によって、この若き才能の翼が折られないことを願うばかりである。
(灯倫太郎)
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