社会
Posted on 2026年03月29日 08:45

福岡ラジオ3局が「協業」模索スタートでわかった厳しい懐事情「手始めは番組制作のコストカットを…」

2026年03月29日 08:45

 福岡県を拠点にラジオ番組を放送する3社が、「事業融合」に向けて検討する場を設けることで合意。ラジオ業界に激震が走っている。 発表したのはRKB毎日放送(RKBラジオ)、九州朝日放送(KBCラジオ)、ラブエフエム国際放送(LOVE FM)の3局だ。

「前者2局はAMラジオ、後者はFMラジオとして地域のリスナーに親しまれています。これまでの例を挙げれば、大阪のFM802が2012年、同じエリアで放送していたFM COCOLOから放送事業を譲渡。これにより1社2波体制で現在まで放送されています。ただ、ラジオ広告の不況などもあって、以前より個性的な番組が減ったのは事実です。リスナー離れが進んだ面はあります。今回はテレビ兼営ラジオ局が2社絡んでおり、資本関係のない会社が融合するとはいえ、どこまでできるかは未知数。それも含めて模索しないといけないほど、懐事情が厳しいのでしょう」(ラジオ局関係者)

 福岡ラジオ局の看板番組として知られるのは、プロ野球のソフトバンクホークス戦の中継だが、
「KBCラジオは委託中継の経費削減のため、数年前から土日のビジター中継を取りやめました。RKBラジオは神宮球場でのヤクルト戦以外は全試合を放送していますが、みずほPayPayドーム以外の九州内でのホークス主催試合については、局のスタジオから画面を見て実況するオフチューブ中継を導入して出張経費を削減しています。土日は競馬中継を優先しており、15時台の試合中継ができませんが、これを野球中継の制作費に割り当てているため、どれだけリスナーからの苦情が多くても、取り止められない事情を抱えています」(前出・ラジオ局関係者)

 同様の状況は他エリアにも広がりつつある。 
「エリアでAM、FMを複数抱えている中核都市のラジオ放送局です。特に街の規模が近い札幌や名古屋エリアは『いずれ自分たちも選択を迫られる』と戦々恐々としている」(前出・ラジオ局関係者)

 今のところは各放送局が継続するための運営・営業体制、放送技術などについて協業を模索することが主だが、
「手始めに番組制作のコストカットから手をつけるのは間違いない」(放送担当記者)
 全国のラジオ局にとって、決して対岸の火事ではないのだ。

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