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記事全文を読む→ウチの猫が変な下痢便を出した〈下〉処方された薬は「抗生物質⇒胃腸薬⇒整腸剤⇒下痢止め」ちゅ~るに混ぜたら食べるのか
我が家にいる3匹の猫のうち、今年7歳になるクールボーイが体調を崩し、妙な下痢が始まって3日目の3月26日。これはちょっと普通じゃないなと思い、午後に動物病院に連れて行った。前日に採った便と吐瀉物を持参して、診てもらった。
顕微鏡でそれらを観察した獣医師は、菌が元気に動いているという。「お薬を作りますね」と言って処方してくれたのは4種類。
①抗生物質(2分の1を2個、1回1個、1日2回、1日分)
②胃腸薬(同量を2日分)
③整腸剤(10錠、1回1錠、1日2回、5日分)
④下痢止め(6錠、1日1錠、1日2回、3日分)
③と④は大きい錠剤だ。まずは①の抗生物質を飲ませ、次に胃腸薬。それでも回復しないなら、③と④を飲ませる。
しかし猫相手では、人間に飲ませるようなわけにはいかない。いちばん上の猫、10歳になるガトーなら、抱っこしてポンと口の中に放り込むことができるし、缶詰やカリカリに混ぜておけば、ある程度は素直に食べてくれる。
しかし、このクールボーイは懐かない、抱っこできない猫だから、口に放り込むことなど不可能だ。これができないと、思いっきりハードルが上がる。ごはんに混ぜて食べさせるしかない。
いや、それで缶詰などに紛れ込ませたら、薬だけうまく残していたりする。舐めた感触で苦いとか変な味がすると、気がつくようなのだ。それでもガトーならどうにか誤魔化すことができても、警戒心が強く「ちゅ~る」などの好き嫌いすら激しいクールボーイに薬を飲ませるのは、極めて難しい。先生もそれを知っていて、
「クーちゃん、飲んでくれるかしらね」
「それですよね」
「とにかく抗生物質、それがダメなら胃腸薬を飲ませてください。それから整腸剤、下痢止め。この2つは大きいですからね」
さっそく3月26日の夜から薬を飲ませることにした。抗生物質は缶詰に2分の1を入れたのだが、なんと薬だけ残していた。失敗だ。
ならばと、次に「ちゅ~る」を器に絞って、2分の1を半分の4分の1に割り、中に潜らせて、できるだけわからないようにしてみた。そして食べる様子をチラチラと見ていたら、食べている。あっという間に完食だ。
一応、あとで器を確認すると、薬は残っていない。これで菌が死んで下痢が止まってくれればなぁと祈りながら、もう4分の1を再度「ちゅ~る」に入れてみたが、なぜか今度は食べない。
しばらく時間を置いて、胃腸薬にチャレンジ。缶詰に2分の1を入れたが、ダメだった。次に「カリカリ」に2分の1を割った4分の1を入れたが、またダメだ。
翌3月27日、クールボーイは下痢便をしていない。朝ごはんの缶詰に胃腸薬の2分の1を半分に割って2個入れたが、残してしまった。昼前に「ちゅ~る」に同量を入れてみたが、これまた失敗に終わる。
ところが夕方、整腸剤の1錠を4分に1にしたものを缶詰に入れたらなんと、食べてくれた。さらに夜、4分の1にした整腸剤を「カリカリ」と「ちゅ~る」に入れたら、どちらも薬は残っていなかった。
3月28日朝、缶詰にまた4分の1の整腸剤を入れたら、きっちり食べてくれた。便はなし。
ところが、だ。クールボーイは寝室の猫用布団に寝ていることがあるのだが、これに形がそのままの「カリカリ」を吐いていた。下痢は収まったけど、今度は吐き気か…。気持ち悪いのは続いているのだろうか。
昼、ちゅ~るに5分の2程度の整腸剤を入れたら完食だった。とにかく猫に薬を飲ませるのは骨が折れる。
その夜だった。2階から降りてきて、ウロウロしている。トイレに行ったので、便かなと思いながら見ていたが、砂に深く座っているので、オシッコだろうなと思っていたら、案の定だった。
だが、まだウロウロしている。そして再び隣りのトイレへ。ん? 中腰になっている。もしかしてと思い、ヤツがトイレを離れてから覗き込んでみる。
クールボーイは他の2匹とは違い、トイレの後に砂をかけない。そのままにして出る。見たらポロポロの便ではなく、太くて長めが2本と、細くて短めが2個。思わず「やった!」と声を上げた。
とりあえず、下痢は止まったようだ。これはおそらくだが、最初の抗生物質が効いた可能性が高い。薬を飲んだことがない猫にとっては、少量でも効くはずだ。
その日、近所まで出かけた時に、動物病院の先生とたまたま会った。先生に状況を報告したら「よくなっても一度、病院で診ましょうね」と言われた。
下痢が始まってから5日目。猫の体調不良には本当にヤキモキさせられる。(おわり)
(峯田淳/コラムニスト)
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