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記事全文を読む→「カップヌードルCM」に21年前のヘヴィメタ曲を使う「謎肉ばりの謎」と「秀逸すぎる替え歌の歌詞」
先日、テレビから聞き覚えのあるメロディーが流れてきた。「おや?」と思って画面に目をやると、流れていたのは日清食品の「カップヌードル」のCM(カプヌの具紹介タイム 篇) だった。
お馴染みの具材である「謎肉」「たまご」「えび」「ネギ」が、一つ目モンスターのような姿でクネクネと踊るアニメーション。そのバックに流れる楽曲が、歌詞こそ替え歌になっているものの、どう聴いても陰陽座の「甲賀忍法帖」なのだ。
そう言われてもピンとこない人のために軽く説明すると、「陰陽座」とは大阪出身のヘヴィメタルバンド。欧米の正統派メタルを土台にしつつ、「和」のテイストを融合させたサウンドと世界観が特徴で、自ら「妖怪ヘヴィメタル」を標榜する。
これだけ聞くと「なんだ、イロモノか」と思うかもしれないが、決してそんなことはない。女性ボーカル・黒猫の圧倒的な歌唱力を軸に据えた楽曲は、メロディアスかつヘヴィ。時にはスラッシュメタルばりのスピードで駆け抜けたかと思えば、歌謡曲のようにキャッチーなメロディーを聴かせるのだ。
「ヘヴィメタルに『和』の世界観を持ち込んだ」といえば、「人間椅子」を思い浮かべる人がいるだろう。しかし、あちらはブラック・サバスを始祖とするドゥームメタルの系譜にあり、70年代ブリティッシュ・ハードロックの泥臭い肌触りを残しているのに対し、陰陽座はより現代的だ(私はどちらも大好きだが)。
かといって、ピコピコした打ち込み音や安易なブレイクダウンに逃げることはなく、あくまでジューダス・プリーストを頂点とする正統派ヘヴィメタルの系譜を貫いているのが、彼らの魅力といえる。
「甲賀忍法帖」は、そんな彼らが2005年4月に発表した10枚目のシングル曲。心地よい疾走感と印象的な歌詞とサビメロが印象的な名曲で、同年にUHF系で放送されていたテレビアニメ「バジリスク~甲賀忍法帖~」のオープニングテーマに起用されている。
実は「えびの原価」が高いらしいと…
カップヌードルのCMといえば、過去にも「この味は、世界にひとつ。」シリーズとして、MISIA「Everything」、ジャミロクワイ「Virtual Insanity」、GLAY「HOWEVER」、ボン・ジョヴィ「You Give Love a Bad Name」、クイーン「I Was Born To Love You」といった東西の有名曲を替え歌にして使用。しかも映像はご本人(中には替え歌の歌唱まで)という豪華さだった。
とはいえ、20年以上も前の「甲賀忍法帖」をなぜ今になって取り上げたのかは「謎肉」の正体ばりに謎だし、今回の替え歌が黒猫ご本人の歌唱かどうかも不明(非常に似ているようにも聞こえるが)だ。
そこで調査のためにオフィシャルサイトを覗いてみたところ、30秒バージョンの歌詞が秀逸だった。
「♪人気高い 謎肉。ふわふわだけの たまご。この具が食えるのカプヌだけ。原価高い えびさん。ただの差し色の ネギ。麺とかいいから具を食べてよ」
麺あってのカップヌードルだと思うが、えびの原価が高いとは初めて知った。かねてから最後に具ばかりが残るのが不満だったのだが、今後はもう少し有難がっていただくとしよう。
(堀江南/テレビソムリエ)
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