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記事全文を読む→若手投手が覚醒…西武・西口文也監督が自ら体験した「高額ニンジン作戦」1600万円事件の真相
パ・リーグで首位を走る西武の西口文也監督は勝負どころで、かつて自らを覚醒させた伝説の「高額ニンジン作戦」を敢行するのではないか――。そう思わせるほど、シーズン前の下馬評を覆す快進撃を続けている。
7年ぶりのリーグ制覇も夢物語ではなくなってきた。今季はエース格の高橋光成が、開幕から絶好調。武内夏揮、菅井信也ら若手先発陣も充実し、打線はタイラー・ネビンを中心にまとまっている。スポーツ紙遊軍記者が言う。
「今季が2年目となる西口監督が掲げた、ミスを減らす野球が浸透しつつあります。このまま逃げ切る可能性は十分ありますよ」
西武一筋、投手として通算182勝の実績を誇る西口監督だが、1994年のドラフト会議では3位指名で入団した選手だった。
プロ1年目にアメリカ独立リーグのスーシティ・エクスプローラーズに野球留学したことで、代名詞となったチェンジアップを習得。これが当時の東尾修監督の目に止まり、帰国後はプロ初完封を含む2勝を挙げた。
2年目は開幕当初からローテの一角を担うことになり、シーズンではリーグ2位の勝ち星。奪三振数はソフトバンクの工藤公康に次ぐ173個で、こちらもリーグ2位に食い込んだ。ある意味、シンデレラボーイだ。
当時の西口投手を覚醒させた出来事がある。東尾監督の「1勝100万円」発言だ。東尾監督は西口投手に期待しており、ことあるごとに、こう言っていた。
「オツ(西口投手の愛称)にはプロで1勝するごとに、100万円を俺のポケットマネーで払う。それだけ期待している。1勝100万円なら安いものだ」
16勝したら2人は貝のように口を閉じてしまい…
当時は遠征で着用するスーツの下に着るワイシャツの下には、アンダーシャツが普通だった素朴な人間。東尾監督の発言を真に受け、1勝するごとに「これで○○万円、ゴッチャンです」と笑顔を浮かべていた。
当初はその活躍を嬉しそうに見守っていた東尾監督も5勝、10勝と勝ち星が積み上がっていくうちに、口が重くなった。当時の担当記者が「本当に払うんですか」「これで1000万円ですね」と質問しても、はぐらかすようになった。
結局、16勝で約束が守られていれば1600万円が支払われたことになる。その後、この問題に関して両者は貝のように口を閉じているため、今なお真相は藪の中だが、
「一説によると、東尾監督が行きつけの銀座の高級クラブでひと晩接待する、ということで手を打ったと。時代は変わっても、高額ニンジン作戦は、給料が安い若手投手には効果てきめんでしょう」
実際に支払われるかは別にして、その絶大なる効果をよく分かっているのは西口監督本人だからだ。
(阿部勝彦)
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