芸能
Posted on 2026年06月29日 06:45

女芸人「The W」優勝の「にぼしいわし」が「だしソムリエ3級」取得でカリスマ社長と合体した「だし哲学」

2026年06月29日 06:45

 今、世界的に日本の文化が注目されているが、中でも高く評価されているのが「和食」だ。それとともに、その「うま味」を支えている「だし」への関心が高まっている。
 そしてなぜか今、「だし」に異常なこだわりを持つ女性お笑いコンビがいる。その名は「にぼしいわし」。高校時代からの友達同士だ。

 芸名の由来はというと、高校時代のクラスメイトに、自分の弁当に入っていた煮干しをあげたのがキッカケだった。それでコンビを組んだ際に「あなたが『にぼし』なら、私は『いわし』でいく」となって「にぼしいわし」が誕生。結成10年を経て、女芸人No.1決定戦「The W 2024」で優勝した。

 しかし大手事務所には所属せず、立ち上げた個人事務所の名前が「株式会社A-dashi(えぇだし)」。代表取締役社長のにぼしによれば、
「ライブでお客さんが決めてくれた名前ですが、えぇ名前でピッタリやと思ってます(笑)!」
 煮込めば煮込むほど、いい「だし」が出るコンビ、というわけか。 
 さらに副社長のいわしは「だしソムリエ3級」の資格を取得し、本格的に「だし」の勉強を始めている。
「名前負けしないように、お笑い界でも一番のだしのオーソリティーになりたい」

 そこでぜひ、もっとだしについて知りたいと会いに行ったのが、だしに対して特別な「哲学」を持っている人物だった。「千年前の食品舎」の猪股恵喜社長である。この会社は天然の魚素材を使った「だし&栄養スープ」を発売し、大ヒットさせている。
 ところが、にぼしいわしの二人を前にして、猪股社長がいきなり語りだしたのは、だしのことより、自分たち日本人が、どれだけ食べ物を無駄にしているか、という話だった。
「私たち日本人は平均寿命までの生涯に、約50トンもの動植物を食べるんです。しかし一方で、なんと年間1900万トンもの食べられる食品が廃棄されている」

 例えば魚でも、刺身などで食べるのはわずか4割で、頭や骨など残りの6割は廃棄。あまりにもったいない。そこでせっかく魚から頂いた命を100%生かし切る「一物全体食」の発想をもとに父子三代かけて知恵を絞り、辿り着いた方法が、外海で釣り上げる目玉の飛び出た深海魚から教えてもらった、気圧の差を活用する自然製法だった。

縄文時代に土器での煮炊きで「発見」したのが始まり

 猪股社長が言う。
「気圧で圧縮と膨張を繰り返し乳化させ、アタマや骨もタンパク質とアミノ酸の中間にあたるペプチドに変えて、より体内に吸収しやすい 『だし』を作り出したんですね。そうすれば、うま味成分を含んだままに、素材を丸ごと食べるのと同じになる」

 つまりは、おいしい上に栄養価も高い「体にいい」だしが生まれるそうなのだ。こうして出来上がった商品が「だし&栄養スープ」であり、これにはにぼしいわしも感心しきりで、
「だしって、ただどんな素材を使えばおいしいか、煮る時にどんな火加減がいいか、と考えればいいのかと思ってたら、もっと奥が深いんやな」
「お魚の命のことまで考えてるってスゴい」

 そして猪股社長は2人に「協力」を求めるのだった。
「だしは縄文時代、私たちの先祖が土器で煮炊きしている時に煮汁の美味しさを『発見』したのが始まり。要するに、大切な日本文化なんです。大事にしていかなきゃなりません。あなたたちも一緒に守っていきましょうね」
「はい、えぇだし作るために頑張らせていただきます」

 さーて、「株式会社A-dashi」から、どんなえぇだしが生まれることやら。

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