政治
Posted on 2026年08月03日 11:30

新党で合体「ひろゆき&泉房穂」2つの狙いと大量候補者「億単位の資金問題」

2026年08月03日 11:30

 昨年の参院選で兵庫選挙区(改選数3)から当選した元兵庫県明石市長の泉房穂氏が動き始めた。ネット掲示板「2ちゃんねる」開設者で実業家のひろゆき(西村博之)氏と「ひろゆき&いずみ新党」(仮名)を秋にも結成し、来春の統一地方選挙に殴り込みをかけるという。

 泉氏はかつては衆院議員だった経験があるが、その名が全国区になったのはなんといっても、2011年から12年間、明石市長を務めた時の騒動だ。
 市の道路拡幅事業でビルの立ち退きが遅れていることをめぐり、市幹部職員に「火つけて捕まってこい」などとパワハラ暴言問題で辞職。のちにその暴言が「市民を思っての発言」であったとして、出直し市長選で圧勝した。

 その後、政界引退の意向を表明したものの、「マシンガントーク」と「市民のため」、そして「おもろいおっちゃん」の三拍子で、参院選に挑んで当選。だが高市政権下ではこれぞという動きや発言もなく、鳴かず飛ばずで多くの国民が忘れがちになっていた。
 それが約1年ぶりに「新党」発言での動きだ。

 政治アナリストが言う。
「もちろん泉氏は、当選後に動きを止めていたわけではありません。物価高に苦しむ生活者の暮らしがどうなったらよくなるか、野党が連帯して与党にどう対抗し、国民の声を届けられるかを考え、奔走していたようです。ところが高市政権の大勝で、自民党にすり寄る野党の動きが見られ、なかなかうまくいかず悩んでいた。そんな時にひろゆき氏と出会い、新党結成の動きにつながった」

首長クラスの増殖で国政へと拡大させたい

 新党の狙いは2つある。まずは、あくまで首長クラスを狙う人材の結集。そして地方から政治を変える、というものだ。今後、正式な党名を公募し、今年10月に公約とともに発表するという。
 そして当面、来春の統一地方選で東京都内の11の区長選に候補者を擁立し、知事選や政令市長選にも候補者を拡大。その後は再来年の都知事選や参院選、次の衆院選を視野に、候補者を擁立するシナリオがある。

 前出の政治アナリストが情勢を語る。
「参政党は地方議員を増やして全国政党へと飛躍しましたが、『ひろゆき&いずみ新党』は首長クラスの増殖で国政へと拡大させたい。その点では大阪府知事を起点に全国、国政へと広げた日本維新の会のパターンでしょうね。国政政党となれば、泉氏はまだ62歳と高市総理より3つも若いため、国のトップを狙う野心があると断言する人もいる。SNS時代だけに、この新党が国民に浸透し拡大するには、ひろゆき氏の知名度とデジタル関連手法が腕の見せどころ」

 とはいえ、課題はある。選挙ウォッチャーが指摘する。
「当面、資金源をどうするか。ひろゆき氏が高額所得者とはいっても、選挙で大量の候補者を出すとなれば、億単位の資金が必要になる。クラウドファンディングのような形でも、なかなか大変でしょうね。あるいは生活者視点で既成政党とどう差別化し、新味を出せるか。有権者の政治家を見る視線は年々、鋭くなっている。数年おきにバブルのように出ては消える新党に、うんざりしている面があります。そうした有権者を熱狂させる新党に、どう到達できるかです」
 永田町の新しい小さな波は今後、どうなるか。

(田村建光)

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