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記事全文を読む→ケンドー・カシンVS青木真也「僕たちはどう年を取るべきか?」〈前編〉(3)畑で働く80代のすごい能力!
─アサ芸読者の大半が定年退職やそれ以降の時間、つまり、人生の転換点にいる。おふたりもプロレスと格闘技の世界で、さまざまな局面におられますよね。
青木 人生を降りていくか、闘うかみたいな境界ですね。そういう意味では、僕は完全にルールを分けるようにしています。東京がコンプライアンスという「法」で縛られた世界だとすれば、地方は法よりもむしろ地域の「掟」による縛りがまだまだ強い。東京は全員がフリーランスみたいな感じだけど、地方は互助で生きている感じがする。
─社会学の講義のようです。大学院行ってもよかったかもしれませんね。
青木 これからはどこまで体が動いて遊べるかです。静岡での移動も基本、自転車ですが、往復100キロ漕ぐ時も週1回くらいあります。僕がアサ芸読者の年齢になって同じだけこなせるかというと、かなりあやしい。だったら「今ここ」で与えられた時間は、お金を稼ぐ以外の価値観で使うべきだと思うんです。
─カシンさんは今、青森でリンゴ農家ですよね。
カシン リンゴだけじゃなく、野菜も作っている。みんな、もっと畑で仕事するべきですよ。無理やりにでも体を動かせるから。
─身の振り方に惑う読者にも畑仕事は有効だと?
カシン 定年を迎えたら畑をやったほうがいい。日課ができます。藤田さんにも「土地があるんだから畑をやれ」って言っています。
─カシンさんの著書にも、藤田さん宅の広大な敷地の写真がありましたね。
カシン 体を動かさないと、人はどんどん衰える。農作物は毎日見ていないと虫がつくし、キュウリなんて1日見ないとヘチマみたいに巨大化して美味しくなくなる。だから怠けられないんです。人間は、のんびりした余生よりも死ぬまで働いたほうがいい。うちの近所には、80歳の現役農家がけっこういて、走ってる軽トラからジャンプして畑に飛び降りてますから。
─やはり「健康」はキーワードですね。
青木 試合をするのは年々厳しくなるから、コンディション以上に健康を重視するようになりますね。僕は30代前半で、トレーニングをやればやるだけ成長できる段階から「引き算」のフェーズに入ったけど抵抗はなかったです。
カシン ある程度、毎日鍛えて、疲れたら休んで無理しない。ダイエットと同じで、無理なく続けられるペースでやることですね。
─プロレスにたとえれば、IGFのようなめちゃくちゃでない、無難なプロレスですかね。たとえショッパイって言われたとしても。
青木 無難な人生のほうが幸せだという方向性もありますからね、案外。
カシン じゃあ、こうなれってことか?(スマホを取り出して写真を見せる)。
青木 ああ‥‥。
─こ、これはあの選手の今の姿じゃないですか!
ケンドー・カシン/1968年、青森県出身。92年新日本プロレス入門。02年に全日本プロレスを経てフリー。
青木真也/1983年、静岡県出身。03年DEEPで格闘技デビュー。修斗などを経て現在はONE Championshipが主戦場。
アサ芸チョイス
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