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記事全文を読む→雑学番組「X秒後の新世界」が1.9%低視聴率から脱却できない「視聴者引き継ぎ失敗」と「魔の時間帯」
「X秒後の新世界」(日本テレビ系)は、「○秒後、試したくなる」「○秒後、誰かに話したくなる」といったように、秒数を切り口に雑学や生活情報を紹介する情報バラエティー番組だ。テンポの良さや演出には工夫が見られるものの、番組の軸は雑学を紹介する構成であり、新鮮味に欠けるとの指摘がある。
雑学番組といえば、かつての「トリビアの泉」(フジテレビ系)を思い浮かべる視聴者は多いだろう。高橋克実と八嶋智人という俳優同士の司会に審査委員長としてタモリを据え、くだらない豆知識を壮大な演出で紹介する独特の世界観が支持を広げ、一時代を築いた。
ところが「X秒後の新世界」は大きな支持を得るには至らず、個人視聴率はわずか1.9%(7月28日の放送分、ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。昨年10月にレギュラー化されてからこれまで、苦戦が続いている。
この数字がより深刻に映るのは、前番組が毎年高い人気を誇る「はじめてのおつかい3時間スペシャル」だったためだ。大型特番が視聴者を引き付けた流れを受けられる条件が揃っていたにもかかわらず、1.9%に落ち込むとは…。
もっとも、この日は熊本地震が発生し、多くの視聴者が報道番組へ流れた特殊事情があった。NHK「ニュースウオッチ9」は個人視聴率10.4%、テレビ朝日の「報道ステーション」も7.1%を記録しており、通常とは異なる視聴環境だったことは間違いない。
番組審議委員会では好意的な評価を受けているのに…
とはいえ、苦戦はこの時だけではない。7月7日には前番組「踊る!さんま御殿!!3時間スペシャル」が個人視聴率6.0%と好成績を記録した一方、「X秒後の新世界」は2.8%にとどまった。強い番組から視聴者を引き継げていない傾向は、以前から続いているのだ。
原因は何か。それは日本テレビ火曜午後10時枠の低迷だ。この枠では「一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!」が約1年で終了し、その後を引き継いだ「カズレーザーと学ぶ。」も約3年で終了した。話題性のある企画を投入しても数字が伸び悩むことから、業界内では「魔の時間帯」と見る向きは少なくない。
「X秒後の新世界」は番組審議委員会では好意的な評価を受けているとされるが、評価と視聴率は必ずしも一致しない。熊本地震という特殊要因を考慮する必要はあるものの、前番組の高視聴率を生かせない状況が続けば、これまで多くの番組が苦戦してきた火曜午後10時枠の流れを変えるのは、簡単ではなさそうだ。
(野田おさむ)
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