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記事全文を読む→ソフトバンクに異常な負け…日本ハムが「金縛り」では済まなくなった新庄剛志監督の「策」
8月5日、みずほPayPayドーム。日本ハムはソフトバンクに5-7で敗れ、今季の対戦成績はこれで2勝14敗となった。開幕から6カード連続の負け越しで、敵地では8戦全敗。自力優勝の可能性が消え、ソフトバンクには優勝マジック37が点灯した。
試合後、新庄剛志監督は両手の人差し指でバツ印を作り、「明日こそは勝ちます」とひと言だけを残して球場をあとにした。明るさで場を切り替える、いかにも新庄流の振る舞いだが、その言葉はもう結果を伴っていない。
新庄監督はソフトバンク戦での敗戦続きを、繰り返し「金縛り」という言葉で語ってきた。7月15日、7-6で勝った試合後、ソフトバンク戦になると選手が硬くなると認め、「金縛りに遭う」と笑いながら口にした。翌16日に2-6で敗れて2勝12敗となると、「前半のソフトバンク戦が終わったから、これで金縛りが解けて」と前を向いた。
ところが19日後の8月4日に0-1で完封負けすると「金縛りに遭ってた? 明日、解けるでしょう」と再び同じ言葉を使った。同時に「うちの選手は負けていようが、へこむことは1ミリもない。ベンチでわいわい騒いでいました」とも述べている。
選手を責めず、敗戦を引きずらせない姿勢は、若いチームを率いる新庄監督の持ち味とされてきた。ただ、同じ相手に負け続ける状況で「へこんでいない」だけでは足りない段階に差しかかっている。何が通用せず、どう修正するか、だ、
今季の数字は異常としか言いようがない。対ソフトバンクの成績は2024年が12勝12敗1分、2025年も12勝13敗とほぼ互角だった。それが今季はここまで2勝14敗と、無残な結果になっている。
チーム自体が弱いわけではない。ソフトバンク戦を除けば54勝31敗、勝率6割3分5厘。ソフトバンクも日本ハム戦を除くと勝率6割にとどまり、直接対決以外では日本ハムの方が上回っている。
同じパターンの敗戦を繰り返すのはなぜか
8月5日の試合もその縮図だった。初回に3安打しながら、犠牲フライの1点止まり。その裏、先頭への四球と二塁・山縣秀の失策から3失点した。
6回に5-5と追いつきながら、8回に島本浩也が野村勇に決勝の2ランを浴び、9回は無死二・三塁から三振を重ねて無得点に終わった。
今季のソフトバンク戦では失策が絡む失点がたびたび見られており、先制直後の崩れ、追いついても終盤で突き放される展開、好機を生かせない最終回と、繰り返される弱さが凝縮されていた。
若い選手を明るく鼓舞し、成長を促してきた新庄監督の手腕には光るものがある。しかし優勝を争う段階では、同じ相手への敗戦を止める具体的な修正が欠かせない。「金縛り」という言葉が、選手の緊張を表すものから、敗因を曖昧にする言い換えへ変わり始めてはいないか。
昨季まで互角だった相手に、なぜ今季だけこうも勝てないのか。解くべきは選手の金縛りか、同じ敗戦を繰り返すベンチの思考か。残された直接対決の中に、新庄監督の答えが見えてくる。
(ケン高田)
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