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「糖尿病ではないけれど、痩せたい」
そんな需要を取り込む形で「マンジャロ」なる糖尿病薬が処方されている事実が社会問題になってから、しばらくが経つ。
マンジャロ(チルゼパチド)の日本での承認上の効能・効果は2型糖尿病や肥満症などだ。美容やダイエット目的での使用は適応外となる。一方、同じチルゼパチドを有効成分とする肥満症治療薬「ゼップバウンド」も承認されているが、こちらにはBMIなどの明確な使用条件がある。
問題は、オンライン診療によるマンジャロの処方が目立っていることだ。
もちろん、オンライン診療そのものが問題なのではない。診察を受け、医師が患者の状態を確認した上で薬が配送される仕組みは、現在の医療の選択肢のひとつ。その「診察」がどこまで実質的なものなのか、である。
「ほとんど問診らしい問診もなく、痩せたいと言えばマンジャロをもらえるオンラインクリニックはありますね」(都内のキャバクラ嬢)
ではそこに、医師による診断はどこまで関わっているのか。副作用や既往症、併用薬などを十分に確認しないまま処方されるのであれば、患者側に不安が残る。オンライン診療という利便性の陰で、「薬を処方すること」が目的化してはいないか。そんな疑問が浮かんでくるのだ。
本人の知らないところで受診歴や投薬情報が残る
さらに気になるのは、オンライン診療における本人確認だ。あるオンライン医療をめぐる問題を告発するのは、大阪市内のキャバクラに勤務する女性だ。
「私の保険証を使って別の人に睡眠薬が処方されていたことが、社会保険の利用履歴から分かったんです。相手は店に来ていたお客さんだったので、ママから注意してもらいました。でも、いまだに明るみにはなっていないようです」
これが事実なら、単なる「ネット診療の緩さ」では済まされない。保険診療の不正利用だけでなく、本人の知らないところで受診歴や投薬情報が残る可能性があるからだ。
「ネットで完結」「薬は自宅に届く」という便利さの裏側で、本人確認と診療の質は本当に担保されているのか。医療のデジタル化が進む今だからこそ、問われるべきなのは「薬を簡単に入手できるか」ではなく、「その薬を本当にその人に処方していいのか」を判断する仕組みではないだろうか。
アサ芸チョイス
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