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記事全文を読む→【阪神ジャンプSの大ヒント】連続惨敗から障害転向で「劇的再生」を遂げたホウホウプロサンゲの「正念場」
9月19日(土)に行われるJGⅢ・阪神ジャンプステークス(阪神・芝3140メートル)にエントリーしてきたホウオウプロサンゲ(牡5)は、「世界の矢作」の異名を持つ名伯楽・矢作芳人調教師(栗東)の手によって大変身を遂げた管理馬の1頭だ。
ホウオウプロサンゲはデビューから芝の中距離戦線(平地)で4勝を挙げてオープン入りしたが、その後の重賞戦線では実に6戦続けて二桁着順に甘んじる大惨敗を繰り返していた。そこで下された決断が「ジャンプ界への転身」だった。
果たせるかな、障害入り初戦の未勝利戦(小倉・芝2860メートル)では2着馬に3秒差をつける大差勝ち。続く三木ホースランドJS(オープン、阪神・芝3140メートル)でも2着馬に10馬身差をつける圧勝劇を演じてみせたのだ。
まさに「矢作マジック」の面目躍如。これを機にホウオウプロサンゲは一躍、「ジャンプ界の新星」としてクローズアップされ、一世を風靡したあの最強馬にちなみ、「第2のオジュウチョウサン出現か」と期待される存在にのし上がったのである。
そうして臨んだ今年4月のJGI中山GJ(中山・芝4260メートル)。ホウオウプロサンゲは堂々の2番人気に推されたが、「ジャンプ界の帝王」に君臨するエコロデュエル(牡7)に一蹴され、まさかの大差負け(4着)を喫してしまった。
敗因として「圧倒的な能力差」を指摘する声があったが、この時は一気の距離延長と初めてのバンケットコースがアダになったのは事実。今回は圧勝劇を演じた三木ホースランドJSと同距離、同コースであり、巻き返しの可能性は極めて高い。
暮れの中山大障害へ向けて視界が開ける
前走後は激戦の疲れを取るための放牧休養に入り、帰厩後は今回のレースに向けて入念な調整が続けられてきた。栗東で行CWで行われた最終追い切りでは6F「82.7-67.4-37.1-11.3(馬なり)」と、久々を全く感じさせない鋭い伸びを見せている。
ホウオウプロサンゲは2021年のセレクトセール(当歳)において、4億1000万円(税抜)という超高額で取引されたキズナ産駒。半兄には皐月賞2着、日本ダービー3着、菊花賞3着の実績を誇ったヴェロックスがいる良血馬だ。
矢作師はホウオウプロサンゲがデビュー8戦目で2勝目を挙げた際、「プレッシャーを感じるレースでした」と偽らざるホンネを語っていた。
今回、圧倒的1番人気が予想されるジューンベロシティ(牡8)を横綱相撲で負かすことができれば、暮れのJGI中山大障害(中山・芝4100メートル)に向けた視界は大きく開けることになるだろう。
(日高次郎/競馬アナリスト)
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