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記事全文を読む→映像ディレクター・佐々木敦規の「お台場ハチャメチャ青春記」〈第7回〉(4)「別に」で終わらない女優の才
一時期、スポーツ紙や週刊誌など芸能メディアを騒がせた「沢尻会」の存在。「沢尻会VS長澤会(長澤まさみを中心としたグループ)、女優たちの派閥争い」がおもしろおかしく書きたてられて、本人たちが存在を否定したこともあった。これに関して佐々木は、「ありましたよ」と言う。
「今だから言えるけど、バラエティーが初めての子たちばかりでみんな不安だったんですよ。半年間、ゴールに向かってみんなで番組を作っていこうとする中で、仲間外れの子を作ってはいけないし、みんなのまとめ役が必要だった。それでメンバーを集めてご飯会を開いたり、裏でまとめてくれたのがエリカだったんです。『このあと、沢尻会なんです!』とうれしそうに話す子がいて、僕は初めて『そういうことをやってくれていたんだ』と知ってエリカに感謝しました」
第3シーズンのフィナーレは「マーブルロックフェス」。出演者全員で歌い、踊り、演奏する音楽フェスを成功させた。これは佐々木にとっても思い出深いイベントとなった。
「初めて音楽フェスの演出をしたのが、このマーブルロックフェス。のちに、ももいろクローバーZで音楽ライブを演出することができたのは、あの経験があったからです」
第3シーズンになると沢尻は映画「パッチギ!」(05年・シネカノン)の撮影に入り、収録に参加できないことも増えた。それでも出番直前に「みんなで頑張って成功させよう!」とメンバーを鼓舞する沢尻の姿が、「アイドル道」には映っている。
その後、沢尻はドラマ「1リットルの涙」(05年・フジ系)でブレイク。人気女優となったが、映画の舞台挨拶での「別に」騒動を引き起こして所属事務所を退社。以降、名前が出るのはスキャンダラスな話題という状態が続いた。
佐々木はこう指摘する。
「すごく傷つきやすくてピュアで、女優の才能はものすごくあります。一度『アイドル道』の集まりで会った時も『変わってないな』と思いました。僕の中で沢尻エリカは、本質的にめちゃめちゃ真面目でめちゃめちゃいい子で、人の気持ちがわかる子。いろんな経験を糧かてにして、女優としてもっと活躍してほしいです」
佐々木は沢尻エリカのさらなる飛躍を信じている。
佐々木敦規(ささき・あつのり)1967年生まれ。演出家・映像ディレクター。フィルムデザインワークス取締役。「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」「IPPON GP」などのバラエティー、K-1やプロレスなど格闘技番組の演出を経て、ももクロのステージ演出を手掛ける。
取材・構成/茂田浩司(ライター&編集者)
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