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記事全文を読む→「永田町のおかわり君」と揶揄される玉木雄一郎の露骨な自己主張「日本維新の会にとって代わり主導権を握る」
「おかわり君」といえば、西武ライオンズの長距離砲たる中村剛也だが、自民党への要求をつり上げては妥協を引き出そうとしているその政治手法から、永田町で「おかわり君」と揶揄されてきたのは、国民民主党の玉木雄一郎代表だ。しかし、その看板を掛け替える時がくるかもしれない。
本人は「事実に反する情報戦だ」と否定し、むしろ「もっとおかわりしておけばよかった」とうそぶいてみせるが、その視線の先にあるのは、もはや野党としての譲歩の引き出しではなく、与党の椅子そのものにほかならない。
衆院の比例代表定数を31削減する法案で自民党や日本維新の会と合意を結び、榛葉賀津也幹事長は「野党チームに立っているつもりはない」とまで言い切った。
かつて「対決より解決」を掲げていたはずの独自の立ち位置は、今や政権与党へのスリ寄りを超え、「準与党」を自任する露骨な自己主張へと変貌を遂げている。
狙いは明瞭だ。自民党と連立を組む維新にとって代わり、政権中枢で主導権を握るという野心である。統一名簿方式の導入や、修正サンラグ式の採用という選挙制度改革を「穏健な多党制」の美名で包み込みながら、その実態は自民党との選挙協力をニラんだ布石にすぎない。
参院で過半数を欠く自民党にとっても、維新を牽制しつつ、数の安定を得られる国民民主党の秋波は渡りに船だ。麻生太郎副総裁らは維新よりも、国民民主党を連立相手の「本命」としてきた。
維新代表の吉村洋文氏が「言うことが変わりやすく、信用できない」と玉木氏への嫌悪感を隠さないのは、自らの足元を脅かそうとする玉木氏の野心を見透かしているからにほかならない。
ただ、自民、維新、国民の3党連立にこぎつけたとしても、待ち受けるのは権力の甘美な汁ではなく、身動きがとれない泥沼である。
都合よく妥協を重ねる姿勢は政策本位ではなく権力への執着
最大の支持団体である連合は国民民主党の連立入りにより、立憲民主党などを支援してきた組織の股裂きを強く警戒している。これをないがしろにしたまま政権入りを強行すれば、足元から組織が崩壊しかねない。
さらに政策面でも、綻びは目に見えている。消費税減税をめぐる対立で、一度は連立論が立ち消えになった経緯を忘れ、都合よく妥協を重ねる姿勢は、政策本位というより単なる権力への執着と映る。
野党としての存在意義を自ら否定し、自民党の延命工作に手を貸した揚げ句、連立内で維新と主導権を争いながら都合のいい数合わせとして使い捨てられるのが関の山、という結末は目に見えている。
野党の枠を飛び出し、連立の果実という名の「特盛のおかわり」を平らげようとする玉木氏だが、その器に盛られているのは政権の重荷と支持層の離反という、苦すぎる劇薬なのである。
(岡田哲司/政治ジャーナリスト)
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