もう一人、橋下氏の標的となった学者がいる。神戸女学院大学名誉教授の内田樹たつる氏だ。「日本辺境論」など多数のベストセラーを持つ内田氏には、ファンも多い。
ところが、1月13日のツイッターで、橋下氏は執拗に内田氏批判を繰り返したのだ。つぶやいた回数は22回。しかも、午前2時過ぎから始まったつぶやきは、午前3時に中断。起床後と思われる午前7時35分から再開してまで批判する念の入れようなのだ。
〈大学教授がいかに夢見る子羊、空想をめぐらすだけで、物事を実行する人ではないことの象徴記事が出ていました〉
こんなつぶやきから、内田氏批判が始まった。橋下氏の言う〈象徴記事〉というのは、1月に新聞に内田氏が寄稿した論文2つを指す。それぞれ別のテーマで書かれた論文の内容を細かく否定している。
しかし、橋下氏の怒りの根源は、論文の内容にあるのではないようだ。
というのも、この日のつぶやきの最後が本音と読めてしまうからだ。
〈内田さん、特別顧問の時に、大阪市内に父的リーダーを誕生させる何か一つのアイデアでも実行したら良かったんだ(中略)しかし学者は何もしない。人に文句を言うだけ。ほんと気軽、無責任な商売だ〉
学者批判というだけでなく、平松邦夫前市長(63)の特別顧問だったことが気に入らないご様子なのだ。
その証拠に、何度も〈特別顧問だったのに、何も実行しなかった〉とつぶやいている。さらには、〈平松前市長とシンポジウムとかそんなんでくっちゃべっていただけ〉とまで放言する。
本誌は反論してもらおうと、取材を申し込んだ。しかし、内田氏はこう言うのだった。「私もツイッターをしているのですが、橋下さんをフォローしていないので、正確に何を言われているのか知りません。今まで、私も橋下さんに関して、好き勝手に書いてきたのですから、私のことを書かれてもしかたないことでしょう。それに、私は誰とも論争しない主義なのです。ましてや、橋下さんも私も誰でも読めるネット上に書いているわけですから、読んでくれた方が情理をはかればいいのです。わざわざ、私がコメントして、〝ミスリード〟する必要はありません」
橋下氏は常に「敵」とのバトルを演じて、大衆を引き付けてきた。議会を制圧した今、市職員からの反撃もない。ただ、目に見える「敵」が欲しくて、学識者にケンカを吹っかけているのかもしれない。
ならば、反論せずに聞き流すのが、橋下氏に対する「最大の攻撃」となるのは間違いない。
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