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記事全文を読む→北野武監督×アル北郷「龍三と七人の子分たち」大ヒット記念対談!(1)10年も前から台本はあった
現在公開中の「龍三と七人の子分たち」が大ヒットとなっている。主要キャストの平均年齢は72歳という「ジジイ活劇」を送り出した、北野武監督が再び登場!
対談に先立ち、これから映画「龍三と七人の子分たち」を観る読者に向けて、北野監督からの注意事項
・ 必ずホメる
・ ギャグがつまんなく感じても腹抱えて笑う
・ 大きな声で笑い、誘い笑いを誘発する
・ 〈どこ行っても映画館は満員だった〉とツイッターやフェイスブックに一日3回は流す。
北郷 公開からおよそ2週間が経ちますが、「龍三と七人の子分たち」が好評です。今回は前作の「アウトレイジ」シリーズから一転して、「みんな~やってるか!」(ページ下部:注1)以来のコメディということで、みんな、ものすごく壊れたものを期待してたと思うんですけど、ストーリーがしっかりとしてました。
たけし これを観て、「みんな~やってるか!」の偉大さがわかったと思うんだ。
北郷 ハハハ。「北京原人」「シベリア超特急」と併せて日本の三大カルト映画ですからね。でも、淀川長治さんは絶賛されてました。
たけし 絶賛したあと、お迎えが来ちゃったんだよ。何か考えるとこあったんだろうな。
北郷 「みんな~やってるか!」はさておき、実は「龍三と七人の子分たち」は10年程前から殿の中ではっきりとしたアイデアがあって。殿と毎晩タップの練習をしていた頃に、「北郷、ちょっとしゃべったことを台本にまとめてくれよ」って。それで当時ほぼ完璧な台本がすでにありましたよね。
たけし それが延びて延びてよ、ちょうど時節に合っちゃったんだよ。「老人問題」とか「オレオレ詐欺」とかよ。
北郷 確かに。この間、昔の台本を読み直したら、10年前の台本ではまだオレオレ詐欺については細かく書かれていませんでした。観た人が言ってましたよ。「詐欺の手口がやたら詳しいんだけど、軍団の中に誰か詐欺してる人がいるのか」って(笑)。
たけし 昔のオレの弟子に「殿、ゼロ戦買いませんか?」って持ちかけてきた怪しい奴ならいたけどな。
北郷 ハハハ。それはそれとして、今回の作品は僕も台本会議に参加させていただいたんですけど、最初の頃は「コメディのパートはベテランのお笑い芸人さんを起用してやるか」とおっしゃってましたが、ガラッと替わりましたね。
たけし そうだよ。やんなくてよかったな。
北郷 ハハハ。
たけし 芸人さん使うとよ、目先のカメラマンとか音声さんに向かっちゃうんだよな。近い奴を笑かしにかかるから、スクリーンの向こうには届かないんだよ。
北郷 結果的には、ベテランの名優さんたちに出ていただいて。
たけし 藤(竜也)さんがお笑いやるはずがないもんな。うまくハマッたな。
北郷 最高でした。テレビで藤さんは出演依頼が来たことに関して「北野組からオファーなんて来るはずがない」と思ってたそうで、「出ろ出ろ詐欺じゃないか」なんて言ってましたよ。
たけし それをしゃべるとウケるから、どこでもそれしゃべってんだよな。初日の舞台挨拶でも、コワモテの感じでサングラスしてきて外してよ。それを3カ所でしゃべってた。
北郷 完全に自分のネタとして楽しんでますね。
注1:「みんな~やってるか!」 95年公開。唯一のビートたけし監督名義での作品で、車でヤルことを夢みる男のハチャメチャコメディ。
◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!
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