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Posted on 2015年09月08日 17:58

戦後70年「日本のアイドル近代絵巻」、アイドル確立の70年代

2015年09月08日 17:58

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 現在のアイドルシーンの原型は、すべて70年代に生まれたと言えるだろう。そもそも「アイドル」という呼称が南沙織・天地真理・小柳ルミ子の「新・三人娘」が揃った71年に発生したものだし、翌72年にはアイドル発掘番組「スター誕生!」から森昌子がデビュー。これに桜田淳子・山口百恵が続いて「中3トリオ」として爆発的な人気を誇った。

 72年から73年にかけては、麻丘めぐみ、あべ静江、浅田美代子、安西マリア、アグネス・チャンと、なぜか「頭文字あ」のアイドルが大量発生している。あいうえお順に並べると、少しでも名前が先に出るから──ま、それは余談だとしても、芸名やキャッチフレーズにこだわり抜いた70年代らしい現象だ。

 やがて「アイドルのローティーン化」という現象も起きる。前出の中3トリオに引っぱられるように、手塚理美や浅野ゆう子らが中学生でデビューする。当時のオーディション番組で「18歳では遅いでしょうか?」と真剣に質問する子も多かったのだ。

 そして70年代半ばに入ると、キャンディーズVSピンク・レディーの2大グループが熾烈な勢力争いを展開した。当人たちは意外に仲良しだったが、周囲のスタッフは火花を散らしていたようだ。一時的な爆発度ではピンクの圧勝だが、解散に至るドラマチックな展開や、グループとして再結成をしなかったことで、キャンディーズのほうが神格化されている。

 70年代のアイドルメディアとして見逃せないのは「平凡パンチ」や「週刊プレイボーイ」に「GORO」といった青年誌の存在だ。股間にリンゴを置いた麻田奈美のポスターは有名だが、純正アイドルたちも次々とグラビアの牙城に挑んだ。特に山口百恵は、あの「赤いシリーズ」では世の奥様方も夢中にさせたが、グラビアにおいては勝負を挑むような女豹の表情で男たちを奮い立たせた。木之内みどりや榊原郁恵、石川ひとみや大場久美子もまた、グラビアでの人気が歌手としての売上げに還元されたケースである。

 この時代のアイドルは、どんなフィールドであれ、レコードを出すというのが絶対的な帰る場所だった。芸能界の中枢は「歌謡曲」によって支配され、巨額が生み出されていたのである。

天地真理

雲の上からニコニコと地上を見つめているイメージで、愛称は「白雪姫」だった。一時は国民的なアイドルだったが、急速に人気が下降。

小柳ルミ子

宝塚音楽学校を首席で卒業し、デビュー曲は135万枚の大ヒット。実力派のアイドルは、天地真理、南沙織と「新・三人娘」を結成。

麻丘めぐみ

モデル出身の清楚なビジュアルに加え、個性的なお姫様カットも斬新だった。キュンとくる声質は、筒美京平メロディと相性が抜群。

アグネス・チャン

香港ではトップスターだったが、日本でもデビューと同時に人気アイドルに。独特の舌ったらずな高音は、どこか甘酸っぱく響いた。

桜田淳子

伝説のスカウト番組「スター誕生!」では、予選の段階から“吉永小百合の再来”と呼ばれた。80年代には女優としても高い評価を得る。

岩崎宏美

百恵や淳子に憧れて「スター誕生!」に応募し、アイドル史上に残る歌唱力を発揮。楽曲にも恵まれ、デビューから大ヒットを連発した。

ピンク・レディー

まさしく70年代のモンスターアイドルとして、数々の売上げ記録を打ち立てる。新曲のたびに振付けを含めて日本中の関心を集めた。

石野真子

八重歯と笑顔が愛らしく、日本で初めて「親衛隊」を誕生させた。一時的にアイドル冬の時代となった78年組としては孤軍奮闘した。

岡田奈々

78年には暴漢がマンションに侵入するという悲劇もあったが、今なお、奇跡の50代と呼ばれる透明感は健在。ハスキーな声も個性的。

木之内みどり

スレンダーな体つきは、いかにも守ってあげたくなる強力な武器となった。実写版の「野球狂の詩」で演じた水原勇気はハマリ役。

大場久美子

昨年、35年ぶりのアイドル水着を披露したことで大きな話題を集めた。CMやドラマで見せた愛らしさは、致命的な歌唱力をカバー。

(石田伸也)

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