芸能

又吉直樹「火花」の映像化でテレビの時代がついに終わる!?

20150926matayoshi

「芥川賞」を受賞して近年まれに見る大ヒットを飾ったピース・又吉直樹の「火花」。もちろん、大ヒットコンテンツの映像化には業界内で大きな注目が集まっている。

「又吉の所属する吉本興業は、かねてからテレビ番組を自社制作したり、芸人のグッズ販売なども自社で手掛けたりと、コンテンツ事業にも力を入れてきました。今回、小説がヒットしたことで、当然、ドラマや映画など、どういう形で映像化するのかに、がぜん注目が集まっています」(芸能プロ関係者)

 そうした中、本命と目されていたのが映画化だった。

「吉本は『沖縄国際映画祭』を主催するなど、映画事業に力を入れていますからね。これまでもダウンタウン・松本人志や品川庄司・品川祐、板尾創路など自社の人気芸人を監督に据えて映画を作らせるなど、かなりアグレッシブでしたが、際立った成果は出ていません。そこで、又吉監督による『火花』の映画化で勝負に打って出るのではないかと噂されていました」(前出・芸能プロ関係者)

 ところが、吉本が選んだのは映画でも民放各局でもなく、海外の大手企業だった。

「結果的にアメリカの大手配信事業会社の『ネットフリックス』とタッグを組む道を選びました。ネットフリックスは全世界に5700万人の会員を持つアメリカ最大手の映像配信会社で、スマホやテレビ、パソコンなどを介し、定額制でドラマや映画などの映像コンテンツを楽しむことができるサービスを展開しています。今回の吉本さんの決断を見るにつけて、日本もこれからは映画やテレビではなく、ネットを介した映像配信事業が主流になっていくのかもしれません」(前出・芸能プロ関係者)

 最近は、日本テレビが資本提携する「Hulu」やテレビ朝日とサイバーエージェントが共同出資する「AbemaTV」、エイベックスが力を入れている「dビデオ」「BeeTV」などの動画配信サービスが話題を集めている。

 スマートフォンの普及につれて、こうした動画配信サービスがテレビや映画に代わる新たな娯楽として受け入れられつつあることは時代の流れだが、吉本がネットフリックスを新たなパートナーに選んだことは、これまでメディアの主役だったテレビや映画の終わりの始まりなのかもしれない。

(しおさわ かつつね)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
2
完熟フレッシュ・池田レイラが日大芸術学部を1年で退学したのは…
3
またまたファンが「引き渡し拒否」大谷翔平の日本人最多本塁打「記念球」の取り扱い方法
4
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え
5
打てないドロ沼!西武ライオンズ「外国人が役立たず」「低打率の源田壮亮が中心」「若手伸びず」の三重苦