向井理主演のドラマ「遺産争族」(テレビ朝日系)のよもやの高視聴率発進(14.2%)がテレビ関係者を少なからず驚かせている。期待された主演映画「S-最後の警官 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」もみごとにコケさせた直後だっただけに、“全コケの向井”がまたやらかすのではと心配していた面々がいたようだ。
ところが、予想を覆す好発進に、関係者の間では夫婦役で共演している榮倉奈々の評価がうなぎ上りなのだという。
「鑑賞料金が必要な映画とテレビドラマでは一概に比べられませんが、今回の高視聴率発進は榮倉のおかげだと確信している関係者も多いですね。公開中の映画『図書館戦争THE LAST MISSION』もシリーズものにしては珍しく、前作を凌ぐペースで動員を続けていますが、これも岡田准一より最近の榮倉人気が客を劇場へ引っ張っているのではとの評価がある。ヒット映画の勢いをそのまま新ドラマへ持ち込んで、全コケ向井まで“男”にしてしまったというわけです」(エンタメ誌編集者)
デビュー時は9頭身モデルとして話題になったが、ギャルでもなく、絶世の美女でもなく、個性派でもないそのルックスに、口の悪い人たちから顔面バッシングが多かったのも事実。映画やドラマでも順調にヒットを飛ばしたわけでもなかった彼女が、ここにきてブレイクしたのはなぜか?
「例えば、『図書館戦争』を観た小中学生たちから『保母さんみたい』『学校の先生だったら嬉しい』『可愛いから好き』という声がありましたし、一方で30代、40代の男性からは『ぜひ奥さんしたい』『CMを見ていると夫婦生活が想像できるタイプ』などの声がある。27歳になって、彼女の“派手ではない”雰囲気がむしろ親近感の湧く存在になったことが大きいと言えますね。さらに、炎上商法で目立つ女性タレントが多い中、彼女へのバッシングは非常に少ない。つまり、その世代や性別を問わない好感度が映画の興行成績やドラマの視聴率につながったのは間違いありません」(前出・エンタメ誌編集者)
背中の開いた大胆なドレスで登壇した映画の舞台挨拶でも、わざわざ司会を担当し共演者へ恋愛問題をツッコむなど、男たちを爽やかな色香でノックアウトした榮倉。また、「遺産争族」の番宣用に公開した美しいウェディングドレス写真にひと目ボレした独身男性も多かったというだけに、意外な小悪魔ぶりもここに来て全開状態なのは間違いなし。このままヒット作に恵まれないライバル女優たちを突き放していけるだろうか。
(藤田まさし)