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球界スペシャル対談 伊原春樹VS尾花高夫(1) 村田の魅力が半減してますよ

3連覇を支えた名参謀2人が明かす「原巨人の弱点」

大型補強を敢行し、球界一の戦力を手に入れた巨人。しかし、いまだ本調子には程遠い状況だ。そこで、リーグ3連覇時にともにコーチを務めた元横浜監督・尾花高夫氏と本誌連載も好評な伊原春樹氏が、当時の裏話も交えて弱点を徹底分析!  見えてきた巨人の“死角”とは!?

伊原 尾花とこうして話すのは2年ぶりだね。
尾花 そうですね。伊原さんが巨人のヘッドコーチをされていた時、僕は投手コーチだったわけですが、横浜の監督になったので、それからお話しする機会はほとんどありませんでしたね。
伊原 横浜の監督は3年契約だったけど、2年で中畑監督に代わってしまった。でも、1年分の給料はもらえるから、時間と余裕はあるだろう?
尾花 まあ、時間はありますね(笑)。何でも聞いてださい。
――おふたりがともにコーチをしていた時代、巨人は3連覇を達成しました。当時と現在の巨人では、どちらが強いとお考えですか?
尾花 そりゃもう、今の巨人のほうが強いですよ。とにかく投手陣が充実していますよね。二軍の試合や練習を見ていると、他のチームなら一軍のローテに入れそうなピッチャーがゴロゴロいる。誰かの調子が悪くなっても、レベルの高い選手が控えているので、投手の層が本当に厚いです。
伊原 じゃあ、予想は巨人の優勝?
尾花 うーん、あの戦力なら優勝しなきゃいけないでしょうね。1位とは断言できませんが。
伊原 自分は1位に予想しているけど、ぶっちぎりはないと思っている。確かにピッチャーはそろっているけど、打線は去年とほぼ同じ。小笠原の衰え、ラミちゃんと村田の力関係を考えると、むしろマイナスのような気がするんだよね。村田は今シーズンのチーム初ホームランを打ったけど、横浜時代と比べて変わったところはある?
尾花 チームバッティングに徹しすぎている気がしますよね。彼に期待しているのはヒットよりもホームラン。横浜の監督時代、「バッター有利のカウントなら、長打を狙ってほしい」と言ったことがあるんですけどね。逆方向にヒットを打つのもいいのですが、それだと彼の魅力が半減してしまいますよ。
伊原 確かに、今の村田は技巧派に走っている気がするね。村田がシングルヒットを打っても、相手は全然怖くないんだよ。ランナーに出ても脚がないから、守っているほうは楽だもんね。阿部はホームランが出始めたけど、村田、高橋、小笠原あたりがもっとホームランを打たないと、得点力はなかなか上がらないんじゃないかな。
尾花 聞いているだけで、凄い名前ばかりですよね(笑)。打線はそのうち本来の姿を取り戻せると思うんです。それよりも重要視しないといけない点があるんですけどね。
伊原 尾花が気にするってことは、やはりピッチャーか。さっき言っていたように、頭数はそろっているんだけどね。

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