芸能

“ビートたけし責任編集”ネットマガジン「お笑いKGB」内で高田文夫が語った“たけし”という人物

20160324q

 先日、ビートたけし責任編集のネット・マガジン「お笑いKGB」が無事にスタートを切りました。ありがたいことに、各方面からたくさんの熱く濃い反響をいただき、誰に推薦された訳でもなく、勝手にみずから副編集長に就任したわたくしとしても、まるで全てが自分の手柄のように喜んでいる次第です。はい。

 そんなKGB内の「私とたけし」といったコンテンツで、高田文夫先生の3万字インタビューを敢行したのですが、先生が語る、殿とのファーストコンタクトが、もう最高なんです。

 漫才ブーム前夜の70年代後半、放送作家として多忙な日々のヤング高田先生は、当時、ポール牧さんから、こんな噂を聞かされたといいます。

「高田ちゃん、見た? ツービート。頭おかしいのがいるんだよ。浅草行ってみな」、と。さらに、「これがさ、三郎(石倉三郎さんね)とつるんで、ヤクザ脅かして飲んでんだ」とも。先生は、ヤクザ脅して飲んでる芸人? 何だそれ! と、いたく驚いたそうです。そりゃそうだ!

 で、殿とつるんでいた石倉三郎さんは、のちに雑誌のインタビューで、やはり“大昔のその噂”を事実として認めたうえで、当時、酔っ払いに絡まれたりすると、つい手が出てしまったと。「たけちゃんのケンカはね、ボクシングスタイルで結構パンチも速かった」と、証言されています。しかし、すごい2人です。

 ちなみに、殿は若かりし頃、ボクシングジムに通っていた経験があります。

 そんな殿から以前、“昔、仕方なくしてしまったケンカからオイラが学んだこと”といったテイストの話を聞いたことがあるのですが、これが実に濃いものでした。

「結局、ケンカでも何でも、アガッたほうが負けなんだよ。飲み屋なんかで揉めて、『てめーこの野郎!』なんて大きな声出したりするだろ。あれも普段使ったことない言葉で、出したこともない大声を出すから、もうそれだけで舞い上がっちまうんだよ。ケンカ慣れしてる奴と、やったことない奴との差はそこなんだよな」

 いやはや、実戦から得た、なんと説得力のあるご意見でしょうか。で、いつものことですが、ただ説得力のある話をするだけでは終わらないのが殿です。

「だけどあれだよ。一番マヌケなケンカは、昔、俺が赤坂の焼き肉屋の前で見たケンカだよ。誰がどう見たってギンギンのヤクザ2人が、店の前でつかみ合いのケンカしてんだけどよ、お互いが首んところに、焼き肉屋の紙エプロン付けたまま『てめ~このヤロー!』なんてやってんだから。『おいしいお肉の○○苑』なんてプリントしてある紙エプロンをヒラヒラなびかせながら、怒鳴りあってんだぞ。あれはマヌケだったな」

 ケンカの話1つとっても、説得力ある話と、オチのある話をしっかりとセットでする、強くて、面白くて、いつだってサービス精神たっぷりな殿に、やはり、うっとりしてしまうわたくしなのです。

ビートたけしが責任編集長を務める有料ネットマガジン「お笑いKGB」好評配信中!

http://www.owarai-kgb.jp/

◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え