芸能
Posted on 2016年05月09日 17:59

伝統芸能を次世代へ!初音ミクとコラボした中村獅童の“熱い思い”に称賛の声

2016年05月09日 17:59

20160509nakamura

 GWの4月29日・30日に「ニコニコ動画」のコンテンツをバーチャルからリアルに創造するイベント「ニコニコ超会議2016」が幕張メッセで開催された。注目を集めたのは、バーチャルアイドル・初音ミクと歌舞伎役者の中村獅童による新作歌舞伎「今昔饗宴千本桜 (はなくらべせんぼんざくら)」の共演。ボカロ曲(歌声の合成技術ボーカロイドで作られた曲)「千本桜」と歌舞伎の「義経千本桜」に3D投影で登場した初音ミクが、3つの時空間をさかのぼる物語だ。

「新しい試みで、会場のほかネットでのライブ中継もされました。初日の初回公演だけでも3万人以上が視聴したそうです。ネットでも『いい企画』『これが現代の技術か』と好評で、獅童も『本来アナログな舞台が、デジタルの世界でも勝負し、若い方に歌舞伎に興味を持っていただきたい一心』と伝統芸能を次世代へとつなぐ熱い思いを語っていました」(IT系ライター)

 昨年は人気漫画「ONE PIECE」や絵本の名作「あらしのよるに」を公演するなど、歌舞伎界が異なったジャンルとのコラボレーションに力を入れている傾向がうかがえる。

「もともと歌舞伎は自由な発想のエンターテインメントでしたが、長いこと伝統芸能の堅苦しいイメージが強かったのです。それを切り崩したのは、宙乗りやエンターテインメント性に富んだ演出を取り入れ、後にスーパー歌舞伎を創始した先代の猿之助(現猿翁)。そして現代に歌舞伎の裾野を広げた第一の功労者が、亡くなった中村勘三郎です。歌舞伎と現代の人気劇作家との新作コラボ、コクーン歌舞伎や平成中村座、四国の金丸座での“こんぴら歌舞伎”を実現させるなど、画期的な取り組みを行いました」(週刊誌記者)

 獅童も、そんな歌舞伎界の先人たちを目指しているのかもしれない。

(大門はな)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク