スポーツ

内村航平の「ヨレヨレ着地」と「ショボい実況」で金メダルの瞬間が放送できない!?

20160810uchimura-2

 リオ五輪の男子体操団体で日本がアテネ五輪以来、3大会ぶりの金メダルに輝いた。個人では無敵を誇った体操界のキング・内村航平の“悲願”がついに叶った瞬間だった。

 日本中が歓喜した体操ニッポンの復活だが、スポーツ番組関係者は「ちょっと残念だった」と表情が浮かないようだ。いったいどういうことなのか?

「予選4位と出遅れた日本が徐々に追い上げて、最終種目の床運動では『ひねり王子』白井健三が16点台を叩きだし、最終演技者の内村は事故レベルのミスさえなければ優勝は確実という状況でした。最後の跳躍、内村もこの着地はテレビで繰り返し放送されるのを意識しているような空気もありました。しかし、着地は1歩…そして2歩と動き、踏み止まろうとした内村はへっぴり腰に。大きなミスというわけではないですが、せめて1歩で止めてもらえればまだ“使える”映像だったのですが‥‥」

 さらに、実況もよくなかったという。五輪の名実況といえば、28年ぶりの金メダルを獲得したアテネの体操男子団体決勝で、刈屋富士雄アナが最後の演技者、冨田洋之のフィニッシュに合わせた「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ!」が思い出される。そのセリフに合わせるように、冨田はピタリと着地を決め、美しすぎる映像が完成した。前出のスポーツ番組関係者が続ける。

「あの最終場面、今回も名実況が飛び出すのではないかと期待していましたし、実況アナもおそらく狙っていたような“間”を感じました。しかし、狙いすぎて何も逆に浮かんで来なかったのか、『想い続けた団体金メダル。内村航平、金メダルへの着地‥‥』という平凡なものだった。しかも、ヨレヨレと2歩動いた後で『決まりました!』と叫んでしまった。これには視聴者どころか内村本人も『決まってねえよ!』と突っ込みたくなるはず。結果、多くの報道番組やスポーツニュースでは2歩目のところや『決まりました』の部分に逆転金メダルの立役者となった白井が見守る顔を差し込み、ごまかしていました。今後ずっと使われ続けるシーンだっただけに、内村にはピシッと着地を決めてもらいたかったですね」

 バラエティーとは違い、テレビマンの都合どおりにはいかないのがスポーツの魅力。内村の金メダルへの貢献は揺るがないが、本人はこの映像が流れるたびに苦笑いするのかもしれない。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
2
完熟フレッシュ・池田レイラが日大芸術学部を1年で退学したのは…
3
またまたファンが「引き渡し拒否」大谷翔平の日本人最多本塁打「記念球」の取り扱い方法
4
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え
5
打てないドロ沼!西武ライオンズ「外国人が役立たず」「低打率の源田壮亮が中心」「若手伸びず」の三重苦