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記事全文を読む→「消費増税には大反対だが小沢新党は支持しない」理由(2)
渡辺喜美(みんなの党代表)
「権力抗争自体が目的、との疑いがかけられている」
世論調査が指摘するように、民意というのは、「言っていることは正しいが、小沢は嫌いだ」という感じなんでしょうね。今までの小沢さんのあり方や、民主党にダマされたという思いが集積して出た反応だと思うんですよ。
まず小沢さんは政党自爆装置みたいなところがあって、自民党をぶっ壊したのも小沢さんだし、細川連立政権のあと、新進党を作って壊したのも小沢さん。今回は民主党の、まさに終わりの始まりを作った。小沢さんが自爆装置のスイッチをオンにすると、政党は必ず壊れるわけです。
理念と政策を実現させるためには権力を取らないといけない。これはコインの表と裏なんです。政策の実現が表であれば、権力奪取がその裏側という関係で、ふだんはコインというのは表から裏は見えませんね。ところが、小沢コインは透かすと裏が見えちゃうんですよ。だから、どっちが表だかわからない。国民はそう思っているんです。つまり、「政策の実現と権力抗争、どっちが目的なんですか。本当は権力じゃないんですか、あなた」という疑いがかけられている。だから人気が上がらないんですよ。消費増税反対、脱原発というのも、それって単に口先だけで言ってるんじゃないかと思ってしまう。
民主党が政権を取った時、小沢さんは脱官僚と言っていました。ところが、脱官僚を政治主導するためには官邸主導体制を実現しないといけないのに、それを小沢さんはやらせなかった。国家戦略相の菅副総理(当時)が政調会長を兼任して官邸主導型の政治をやろうという時に、政調会を潰しましたね。そして小沢幹事長(当時)の幹事長室に陳情を一本化させた。つまり、民主集中制みたいなもんですよ。
そんな体制を作っちゃった小沢さんが、マニフェストの大きな柱の一つであった(ガソリンの)暫定税率の廃止について、官邸に乗り込んでいって、「暫定税率は維持して公共事業に回すんだ」とやったんですよ。いったい、何なんですか。ガッカリした人がけっこういたんですね。
また、民主党そのものについては、第二自民党になってしまっている。野田総理がやろうとしているのは、自民党そのものですよね。小沢さんも反増税、脱原発と言うけど、やっていることは昔の田中派、竹下派の「一致団結、箱弁当」そのもの。野田総理が第二自民党なら、小沢さんは旧式自民党ですよ。そういうことから、あんまり期待できないな、と思うんです。
身を削る改革に切り込めず
我々、みんなの党は「増税反対、増税の前にやることがある」という考えが小沢さんの主張とダブる、との指摘がありますが、中身が違うんですよね。増税法案を通さないという、一致する範囲においては(小沢氏と)連携できると思いますが、問題はその先ですよ。
我々の主張は、徹底したマクロ経済政策。これは金融政策ですが、このあたりは小沢さんも言ってくるでしょうね。
それから、身を削る改革、国会議員の定数(衆議院480+参議院272=752)を衆議院180+参議院142=322に削減する。議員歳費は3割減、ボーナス5割カットもやる。小沢さんたちはそこまで言っていない。さらに、国家公務員の人件費2割カット、これは小沢さんたちもマニフェストで言っていますが、(支持母体である)自治労に応援してもらっていると、公務員の人件費まではなかなか切り込めないですね。
みんなの党が提案する地域主権、これは民間にできることは民間で、地域にできることは地域で、ということです。大阪維新の会もまったく同じ考えですね。
じゃあ、民間にできること、民営化路線はいったいどうなんですか。郵政なんか、再国有化の法案(改正郵政民営化法)を通しちゃったじゃないですか。小沢さんたちが政権を取ったら、日本郵政の民間人の社長をいきなりクビにして、大蔵省のドン(元大蔵事務次官・斎藤次郎氏)を連れて来て社長に据え、今や第二財務省ですよ。国債買取機構みたいなもんですね、日本郵政は。我々は再民営化と言っていますが、小沢さんはそんな路線には、とうてい乗ってこないでしょうね。
それと、小沢さんは大阪維新の会と組みたいとか言ったって、維新はTPP賛成の立場なんですから。反対の小沢さんとは、まったく逆なんです。
こうした小沢新党はどうなっていくのか。消えることはないでしょう。小沢さんには固定ファンがいますからね。だいたい500万票ぐらいはあるんじゃないですか。社民党とでも合体すれば、800万票ほどは取ると思いますね。キャスティングボート狙い、ということでしょう。
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