事件

アサヒ芸能「スクープ大事件史」Vol.11「綾瀬コンクリート詰め殺人、連続幼女誘拐殺人」被害者を平気で弄ぶ陰惨事件

2016_60th_gg-2

 80年代にも若者による陰惨きわまる事件が相次いだ。友人の家にたむろする不良少年グループによる凄惨な殺人。幼女への異常な執着を抑えきれずに次々と誘拐殺人を犯した宮崎勤。この2つの事件はいまも人々の記憶から消えない。

 綾瀬コンクリート詰め殺人は、あまりのむごたらしさに、ディテールを知るほどに犯人の少年たちへの怒りを覚える事件だった。

〈傷性ショック死──司法解剖の結果、判明したJ子さんの死因である。左右の腕や太ももを中心に十数カ所に激しい内出血があったうえ、目、鼻、口など顔全体がはれあがっていた。そのあまりのむごさに、関係者はJ子さんの母親に対面させなかったほどである……〉(89年4月20日号)

 犯行グループは7人。彼らは、通りすがりのJ子さんを拉致し、溜まり場であった一味の実家2階に監禁する。そこでのリンチは凄惨を極めた。

〈「ライターや刃物を使って脅され、わかっているだけでも7人の少年がそれぞれ暴行していたといいます。反抗したりすると、キックボクシング用のスタンドに縛りつけ、サンドバッグ代わりに殴る、蹴る。その際、ステレオのボリュームを目いっぱい上げていたため、J子さんの悲鳴は外にはもれなかったようです」(社会部記者)〉

 こうした様子に、薄々気付きながら放置していた親たちにも世間から厳しい眼差しが向けられることになる。

 さらに、犯人の中で懲役10年の判決を受けたKJは04年、逮捕監禁致傷を起こして逮捕されている。その際に、事件を起こしたことを自慢げに話していたという。

 88年から89年にかけて埼玉・東京で幼女が連れ去られ行方不明になる事件が連続した。しかも、焼かれた遺骨が届けられるという異常な展開に首都圏は恐怖した。

 幼女誘拐未遂で宮崎勤が捕まり、その性癖が明らかになる。

 稀代の殺人鬼は自宅に5793本のロリコン・ビデオを所持していた。あげく幼女殺害後に遺体を凌辱した「残酷ビデオ」まで撮影していたのだ。

 幼い少女の遺体を自室に持ち込み、切断し、ビデオ撮影までしていたというのだ。89年8月31日号では、戦慄すべき異常さをこう報じている。

〈「普通、バラバラ殺人は死体を小さく隠すためですが、宮崎は胴体を目立つ所に捨てている。どうも、猟奇的な動機からのようです。特に頭部には異常に執着を持っているようで、この点になると供述が急にあいまいになるんです」(警視庁詰め記者)

 ちなみに、宮崎の自供によって発見された頭蓋骨は白くピカピカに光り、まるで理科教室の標本のようだったという……。〉

 89年9月7日号はMちゃんの遺体を撮影したビデオに言及。

〈「これはMちゃんじゃないか!」

 ブラウン管に映った幼女の遺体に警視庁・埼玉県警合同捜査本部の捜査員が声をあげた。と同時に、宮崎の部屋から押収した5793本のビデオテープを解析していた54人の刑事は顔をそむけたという。〉

 彼の父親は事件後に自殺。宮崎は死刑判決を受け、08年に刑が執行されている。

カテゴリー: 事件   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
3
新2軍球団「オイシックス新潟」でくすぶる元広島・薮田和樹と元阪神・高山俊の「1軍復帰ロード」
4
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
5
「コーチに無断でフォーム改造⇒大失敗」2軍のドン底に沈んだ阪神・湯浅京己のボコボコ地獄