政治

スッパ抜き!松野博一文科相の秘書が無銭飲食していた!(2)おごってもらえるつもりだった?

20170309v2nd

 2月1日夕方、松野氏サイドに永田町のとあるビルの一室に呼ばれたA氏は、ようやく立て替え金を受け取ると、その足でスナック「Y」へ。そこにT氏、松野氏の別の秘書も同行した。T氏らはママに菓子折を差し出すと、「今回は迷惑をかけて申し訳ありませんでした」と謝罪し、立ち去った。A氏はそのままカウンター席で飲み始めると、返金時の状況をママに「怖かった」と、次のように打ち明けている。

「こちらが借金したわけでもない。向こうが返しに来るのが筋なのに、知らない場所に呼びつけられた。部屋に入ると弁護士3人の他に(秘書ら)全部で7、8人いて、書記役がやり取りを記録。弁護士が『あなたはどうしてほしいんですか』と尋問のように聞いてきた。『何で知らない人(T氏やS氏のことを指す)の分を僕が払わなきゃいけないのか。立て替えた分を返してほしいだけです』と言うと、封筒に入った2万7500円を渡された」

 A氏が迷惑料でも請求すると思ったのだろうか。

 実はこの「無銭飲食」騒動には、意外な「抜け穴」がある。法律事務所リーガルカウンセラーズの笹瀬健児弁護士が解説する。

「当初から支払う意思がないのにそれがあるかのように装い、注文すれば、この時点で詐欺罪の実行行為があり、料理が出された段階で既遂になります。当初は支払う意思があり注文したが、そのあと、支払い意思がなくなり、食後にそのまま逃げた場合は、注文行為には詐欺罪の実行行為性がなく、そのあとに代金債務を免れる意思を生じてから逃げたことになります。これは利益窃盗ということになり、処罰規定がないため、犯罪は成立しません」

 呼びかけに応じず、詐欺の意思を明確にしないまま黙って店を出た場合も、犯罪には問われないという。だから名刺を渡しているにもかかわらず、支払わずに出たのか、と勘ぐってしまうのだ。さらに笹瀬氏は、

「民事では当然、支払い債務を負担している。倫理的には許しがたい行為です。仮に彼らが確信犯だとすれば利益窃盗のケースではなく、料理の交付に向けた欺罔(きぼう)行為を行ったのですから詐欺罪が成立します。結局、内心の立証可能性という難しい問題に帰着します」

 今回の一件について、T氏、S氏、M氏に事実確認のコメントを求めると、3人の事務所の連名で、A4用紙2枚にわたる説明のファクスが届いた。要点は次のようになる。

「M秘書はA氏と長いつきあいであり、過去にA氏からおごってもらうことがあった。『Y』の支払いをA氏に確認したところ、『今日のところは大丈夫』と言われたため、そのまま帰宅した。A氏は店を出て秘書らを見送っており、『走って店を出た』事実はない。M秘書はA氏の誘いがあったこともあって、てっきりおごってもらったものと甘えてしまったところ、A氏はそのような認識でなかったことがわかり、支払う約束をした。秘書らに無銭飲食の意思はなかったのは明らか」

 これにママは再び憤る。

「もしそうなら、Aさんがあんなに怒るはずがない。180度違います。あの日、『彼らは逃げたよ』とAさんに伝えたら『いやぁ、困ったな』と言っていました」

 騒動当日、カウンター席で一部始終を見ていた別の常連客も言う。

「Aさんが見送った? ママが慌てて(秘書らを)追いかけていったから、そのあとについて出たんですよ。店に戻ってきて『あの女性は何者なの?』と聞いたら『会社の女の子の紹介で1、2回会っただけで、正体はよくわからない。秘書らしいんだけど』と言っていました。長いつきあいなんかじゃないでしょう」

 最後にママは言った。

「Aさんには迷惑をかけてしまいました。国会議員の、しかも大臣の秘書が飲み逃げなんて、いけないことですよ。大臣はこんな人をすぐにでも処分してほしい」

カテゴリー: 政治   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「これは…何をやってるんですかね」解説者がア然となった「9回二死満塁で投手前バント」中日選手の「超奇策」