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記事全文を読む→大阪・飛田新地「遊女の真実」(後)(2)最近は「夫公認」の人妻が増えた
行為に対する抵抗が薄れているのか、今はろくに男性経験のない学生まで面接に来る。そういう子たちに、呼び込みのオバちゃんが、お客さんを呼べる笑顔の作り方、愛想の振り方を教えてあげて、商品に仕立てる。だが、プライドが高く、自分に自信を持っている子などは、年を取ったオバちゃんが何を言っても聞かない。そういう時がオバちゃんの腕の見せどころでもある。
「よその風俗なら、適当に修整した写真を載せておけば寝ていても仕事が来る。でも飛田では、実物が玄関に座って、極上の愛想を振りまかなければ、お客さんはつかない。どんな美人だって、ただ座って『はい、どうぞ』とやっていただけでは素通りされる。それをわからすために、プライドの高い子は、とりあえず思いどおりに座らせておく。そうすると自慢のお澄まし顔も、外からは怒っているようにしか見えないから、お客はつかないんです」
だがその間、彼女と交代で玄関に座らせている子たち、美人度ではかなり落ちている子たちには、それなりに客がついている。というより、オバちゃんが気合いを入れて、客をつけているのだ。すると、その子も焦り始める。金銭に関して何らかの困った事情があって飛田に来たのだから、当然のことだろう。
「そこで、初めて聞く耳を持つ気になる。そのタイミングを見計らって、オバちゃんがアドバイスしてやるんです。『これまでどんだけ男にモテたか知らんが、飛田に遊びに来るお客さんが求めるんは、自然に出るええ笑顔や』と。言うことを聞いたら、強引にお客さんをつけて自信を持たす。そうやって女の子を育てる。そのへんは巧みなものです。仮にその子に客が20人つけば、それだけでオバちゃんは2万円の稼ぎになるわけですから」
さらに、リーマン・ショック以降は、ごく普通の奥さん、風俗とは無縁に生きてきた奥さんが面接に来るケースが増えている。夫がリストラにあって、夫も公認で働きだすケースだと。
「旦那さんが店の近くまで車で送って来て、『頑張ってね』と。彼氏公認はいましたが、旦那さん公認は最近の傾向です。でもそういう旦那さんは奥さんが稼ぎだすと、働く意欲がなくなっていく。『自分が子供の世話をするから、お前が外で稼いで来い』って。それで家に帰って来た奥さんを癒やしてくれたらまだましだけど、『もっと稼げ』とかダメ出しする旦那さんがいる。それで奥さんから『もっと稼がせてください』と泣きつかれるんです。そこまでやらされて、何で離婚しないのか不思議ですね」
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