エンタメ

「最強の暴露本」20冊イッキ読みする!歴史編 タレント本収集家・吉田豪が厳選(2)

フミヤをパシリにしていた!

 好セールスを記録した暴露本といえば、ジェームス三木の真実を暴露した山下典子「仮面夫婦私が夫と別れる理由」二谷友里恵との離婚のタイミングで発売された郷ひろみの「ダディ」などが上げられる。

「仮面─」は、これ1冊だけ読むより、続編の「夫婦戦争 妻(おんな)が血を流すとき」にたっぷり収録されている。旦那のジェームス三木が書いた浮気ノート「春の歩み」と一緒に3部作として読むべきです。特に浮気ノートがエグすぎてたまらない。女性のルックスをABCでランク付けしたあとに“キカイ”って項目があるんですが、要するに“女性器”のこと。で、その感想が「臭かった」とか「毛深かった」って具体的にメモされてる(笑)。

 それに比べると「ダディ」にそういう衝撃はないですね。当時、ギャグがおもしろいと言われて評判だったんですが、これに対抗して二谷友里恵が出した「楯」のほうがセンスは上。郷さんのは「僕の血がお嫁サンバを踊ってる」みたいなベタなギャグだけど、二谷のほうは2ページぐらいの長いフリが利いた辛口ギャグなんです。当時「引用したら訴える」みたいな空気が二谷側にあって紹介できなかったので、あまり広まりませんでしたが、おもしろさでは圧倒的に二谷のほうですね。

 高杢禎彦の本も2冊読むことをお勧めします。03年の「チェッカーズ」と翌年の「ガンが教えてくれた大切なもの」。とにかく感情移入できないエピソードが満載です。

 1冊目で言うと、例えば後半になると、ずっと世話になっていた作曲家の先生に頼らず「自分たちで曲を作りたい」って藤井フミヤが言いだすんです。バンドなら当然ですよね?

 ところが高杢は「何でさんざん世話になった人を裏切るんだ」って怒る。もう読んでいて全然ノれない。

 しかも、フミヤが解散したいって言いだすと、フミヤをイジメて、パシリにして、チェッカーズを残すために「オレがボーカルになってもいい」とか言うんですよ。おいおい、それじゃあ誰が見てもチェッカーズじゃないだろうと(笑)。

 2冊目もタイトルからして“ガンを克服した高杢のちょっといい話集”だと思うかもしれませんが、さらに人間性を疑う話が多いんです。このように、同じ著者や関連する人の本を読んで、できるだけ立体的にするほうがおもしろさは増します。矛盾が見つかったりしてね。だから時間がたてばたつほどおもしろくなる本も意外と多いですよ。

カテゴリー: エンタメ   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身