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槙原寛己VS赤星憲広「ダメ虎はこうすれば猛虎になる」(1)若手を教えたくても 誰も聞きに来ない!

 プロ野球の人気低迷がささやかれる中、WBC出場決定は、ファンもホッと胸をなで下ろしたことだろう。だが、肝心のペナントレースは、大混戦のパに比べて、セは巨人が独走状態、注目は3位争いのみだ。それにも加われない阪神はどうしてしまったのか。そこで、同じ高校を卒業した先輩・後輩の間柄でもある槙原寛己氏と赤星憲広氏が緊急対談。「ダメ虎再建案」を熱く語った。

─セの優勝は巨人でほぼ決まりですが、今シーズンの阪神は元気がない。

槙原 う〜ん、開幕前に5位と予想していたとおりの順位ではあるんだけど、同世代の和田監督には頑張ってほしいね。ただやっぱり、若手中心のチームに変えないとな。OBの赤星は言いにくいと思うけど。

赤星 いえいえ、僕も開幕前の予想順位は4位でしたから。巨人、中日、ヤクルトがいて、今年は広島もいいと思ったので、阪神が上位3チームに入るのは難しいのかなと。槙原さんが言われるように、若手への転換期を迎えている中、それがうまくいっていないのもわかっていましたし。

槙原 だよな〜。6月の株主総会の時に「不良債権」みたいなことをスポーツ紙に書かれてたけど、金本や城島、小林宏たちのベテラン勢をどう扱うのか。

赤星 言い方は悪いかもしれないんですけど、今年は5位とか4位で、いいんじゃないかなと思うんですよ。ヘンな話、5位になれば一気に改革できる。和田監督にとってもいいと思うんですよ。本当に何かを変えるためには、Aクラスにいたらできませんから。

槙原 3位ぐらいだと改革といっても中途半端になるからな。下位のほうが大ナタを振るえるし、ファンも選手も納得する。

赤星 はい。今年はちょっと残念な感じになっていますけど、これで一気に変えることができれば、来年はすごく楽しみだなというのはありますね。

槙原 若手もいい選手がいるじゃない。

赤星 確かにそうなんですけどね‥‥。

槙原 何か不満?

赤星 例えば巨人のキャンプに行ったりすると、松本や藤村といった僕に似たタイプの選手たちが「盗塁のスタートのしかたを教えてください」とか、積極的に聞いてくれるんですね。若手じゃないけど鈴木尚広は、「連絡先を教えてください」とまで言ってくれた。うれしいじゃないですか。

槙原 それは、教えたくなるよな。

赤星 はい。ところが阪神の選手は、僕が辞めてからこの3年間、誰1人として聞いてこないんです。

槙原 嫌われてるだけじゃないの?

赤星 そんなことないですよ(笑)。ただ、今のタイガースは僕みたいなタイプの選手が結構多いんですね。

槙原 大和や俊介とか、上本もそうだよな。

赤星 はい、いっぱいいるんです。コーチからも「ちょっと教えたってくれ」って言われるんですよ。僕自身は教えたいんですけど、アドバイスって僕からじゃなくて、聞きに来たらするものだと思っているので。

槙原 もったいないよな。

赤星 そこは他のチームとの大きな差だと思います。

槙原 でも、阪神の若手がこの記事を読んで「あ、聞いていいんだ!」って思ってくれればさ。今までは遠慮してたかもしれないし。

赤星 もっと積極的に来てほしいですね。

槙原 中村GMの就任も正式に発表されたことだし、残りの試合は若手をうまく使って、ファンに来年の希望を与えるようなゲームをしてほしいね。

赤星 そうですね。

槙原 ただ、日本はGMを全球団が採用しているわけじゃないからな。DeNAの高田さんとかもいらっしゃるけど、メジャーはGM同士で210億円のトレードが普通にできちゃう。そういうアメリカみたいなGMになっていかないと。

赤星 メジャーだとGMが一番ですけど、日本の場合は球団あってのGMという感じですからね。

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