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記事全文を読む→巨人・田口VSオリックス・山岡「夏の甲子園予選」での激投をプレイバック!
2013年のドラフト3位で巨人に入団し、プロ3年目となる昨シーズンはセ・リーグ4位の防御率2.72を記録。同時に自身初の二ケタ勝利をマークした田口麗斗投手。今シーズンはオールスターまでの前半戦ですでに8勝を挙げ、巨人の左腕エースとして活躍している。
かたや昨年のドラフトでオリックスから単独1位指名を受け、社会人ナンバーワン右腕との高評価でプロ入りした山岡泰輔投手。7月24日の時点で防御率3.07、3勝7敗と勝ち星に恵まれずにいるが、開幕からローテーションを守っている点は、さすが即戦力投手といえるだろう。
そして実はこの2人、夏の甲子園出場をかけた予選決勝戦の舞台で投げ合ったことがあるのだ。
それは13年の広島県大会でのことだった。瀬戸内のエース・山岡VS広島新庄のエース・田口。それは広島県高校球界のみならず、日本全国の高校球界を代表する右腕と左腕の激突だった。そして、その戦いは予想をはるかに超えた激闘となる。なんと互いに譲らず無失点を続け、延長15回引き分け再試合となったのだ。しかも山岡は9回1アウトまでノーヒットノーランペースの快投を披露。しかし打線の援護がなく結局、15回を投げて打たれたヒットはわずかに1本。四死球も3。奪った三振は15を数え、163球で投げ切った。
対する田口は瀬戸内打線に13安打を浴び、5四死球を与えたものの、持ち前のスライダーを武器に山岡を上回る19奪三振をマーク。213球の熱投だった。
さらに中1日をはさんでの再試合も1点を巡る攻防となった。この日も7回まで仲良く0がスコアボードに並び、2試合両校合計22イニングの0行進。そんな息詰まる投手戦の均衡が破れたのが8回裏。先に痛恨の失点を喫したのは広島新庄の田口だった。逆に9回表に瀬戸内の山岡は虎の子の1点を守り切り、13年ぶり2度目の夏の甲子園出場を母校にもたらした。130球の5安打完封勝ちだった。対する田口は、2日前とは打って変わって打たせて取る投球に終始し、86球の省エネ投球だったが、1点に泣いたのだった。
田口に投げ勝ち、甲子園行きを決めた山岡。その初戦の相手は四国の強豪・明徳義塾(高知)と決まった。この試合巧者相手に8回を投げ、9奪三振2失点と好投しながら打線の援護がなく1‐2で初戦敗退。その投球ぶりをインターネットで鑑賞していたダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)が「動画見たけど、これは一番だわ!」とツイートし、一気に卒業後の進路が注目を集めることになる。
しかし、山岡はプロ志望届けを出さずに社会人野球の東京ガスへ進み、3年後のプロ入りを目指す選択をした。一方、敗れた田口は同年のドラフト会議で指名され、巨人に入団する。
あの夏から4年後の今年。プロ野球セ・パ交流戦で再びこの2人の投げ合いが実現することが期待されたが、ファンの願いは惜しくも叶わなかった。あの熱い投げ合いがプロで実現する日が1日も早く来ることを我々ファンは待っている。
(高校野球評論家・上杉純也)
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