社会

驚愕直言「あなたが知っている健康常識では早死にする!」(1)医療介入で死亡率は46%増

 ちまたに氾濫する「健康常識」を信用すると早死にする──。こう驚きの警告を発するのは、手術、抗がん剤、放射線の3大治療をはじめとする「標準がん治療」に敢然と異を唱え続け、長年にわたる功績で12年には第60回菊池寛賞を受賞した近藤誠医師である。これまでの「当たり前」を根底から覆す、健康長寿の真の秘訣をズバリ直言!

── 近藤先生は世間に流布する、いわゆる「健康情報」はウソだらけだ、とする著書を出されましたが、そこには「本当の健康常識」なるものが、科学的な実証データとともに網羅されています。まず、健康長寿のために不可欠な心構えから教えてください。

近藤 医者や病院に近づかないことです。毎日の御飯がおいしい、自覚症状も特にない。このような健康な人が健診や人間ドックで「異常」を指摘され、医者にかかって治療を受けると、確実に寿命を縮めます。「病気を未然に防ぐ」との大義名分で成り立っている現在の医療システムは、すべからく「健康人」を「病人」に仕立て上げて金を儲けるための錬金術なのです。

── ということは、健診も受けないほうがいい、と。

近藤 そのとおりです。健診や人間ドックなどで正常と異常の境目とされている基準値は、関連する学会が権益の維持や拡大のために勝手に定めたもので、根拠はありません。そもそも、基準値は健康な人たちを集めてγ-GTPなどの値を測定し、上下2.5%に該当する値を切り取って決められたものにすぎません。つまり、健康な人が検査を受けた場合、1つの測定項目だけで、上下合わせて5%の人が自動的に異常値と判定されてしまうのです。

── では、医者に近づくとどれくらい「早死に」するのでしょうか。

近藤 フィンランドで行われた比較試験の結果を見てみると、40歳から55歳までの男性の会社管理職のうち、高血圧や高血糖などの生活習慣病の人たち、もしくはそれが疑われる人たち1200人を2つのグループ、すなわち医療介入を行ったグループと、何もせずに放置したグループに分け、両グループの生死を15年もの間、追跡しています。

── 死亡数の差は、年を追うごとに開いていますね‥‥。

近藤 比較試験の開始から15年後に明らかになった結果は、これまでの常識を完全に覆すものでした。なぜなら、放置群と、薬の数が多いほど死にやすくなることが判明したのです。さらに、5年後に生き残っていた約340人を追跡した調査でも同様の結果が出ました。つまり、病気の人でもこの状況ですから、健康な人が健診などで「異常」を見つけ出されて薬を飲まされるのは、まったくもって有害無益ということになります。

カテゴリー: 社会   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身
4
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
5
前世の記憶を持つ少年「僕は神風特攻隊員だった」検証番組に抱いた違和感