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記事全文を読む→スクープ三冠王!巨人「ぶっちぎり優勝」記念座談会(2)
天才肌にIDデータの武器を
A 阿部は三冠王も狙えるほどの活躍を見せてMVPの筆頭候補ですが、阿部自身が「真のMVP」としてあげるのは安田学園高の先輩でもある、橋上秀樹戦略コーチ(46)だった。
B スタートダッシュに失敗した巨人が交流戦前から快進撃を続けたのは、野村ID野球の申し子・橋上コーチがデータの使い方を浸透させたからだもんな。
C そうですね。巨人のスコアラーはもともと優秀なんだけど、ナインがデータを生かすことができていなかった。ある首脳陣の一人も坂本勇人(23)や長野久義(27)らの名前をあげて、「天才肌にデータの話をしても無理」って言ってたほどですから。
A それを橋上コーチが、個々の選手別にミーティングをして狙い球をしぼらせたんだな。そのうえで試合中にもデータを収集して、より具体的に指示を与えてた。見逃し三振もOKだから、打者は思い切って勝負できるよな。今では橋“神様”だと(笑)。
B そんな“武器”を手に入れただけでなく、そもそも今年は杉内俊哉(31)、ホールトン(33)、村田修一(31)と、アホみたいな大型補強からスタートしている。強いに決まってるよ。ただし、杉内が12勝2敗、防御率1・63(9月21日現在、以下同)で文句なし、ホールトンが11勝7敗、防御率2・59とまずまず期待に応えた一方で、ホームラン11本、得点圏打率2割4分の村田は肩身も狭かったな。2回で下げられる“懲罰交代”まであった。
D それでも原監督は、「横浜時代には意識していなかった、つなぎに徹してくれた。見えない部分で貢献してくれてるよ」と、陰では村田に感謝しています。
A 開幕前に原監督が「枢軸」と位置づけていた阿部、村田、坂本、長野の4人以外にも、今年は高橋由伸(37)の復活が大きかったね。
C 09年オフに手術を受けたとはいえ、正直、腰の状態はボロボロで、近年はいつ引退してもおかしくないと見られてきた。ところが今シーズン前、原監督から「お前が変わらないと、このチームは変わらない」と叱咤されたことで自覚が出たのか、打率こそ2割4分と控えめながら、印象に残る場面での活躍が目立ちました。今や「引退は考えてない」と、すっかり自信を取り戻している。
D あまり目立たない話ですが、守備で優勝に貢献していた野手もいます。
A 鈴木尚広(34)や松本哲也(28)だって言うんじゃないだろうな。
D それじゃ、当たり前でしょう(笑)。長野ですよ。昨年、飛ばない統一球の導入で外野手たちが前に出て守るようになりました。ところがそのおかげで、長野の背走に難があるとバレたんです。それでも長野は昨年オフからキャンプで背走を勉強して苦手を克服した。もともと肩は強いですから、守備での不安も減り、打撃にも好影響を及ぼしたようです。
A 天才が努力したら、鬼に金棒だわな。
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