社会
Posted on 2016年03月08日 17:55

元「投資ジャーナル」会長・中江滋樹 兜町の風雲児の逆襲(4)世界中の株を手放すアラブ

2016年03月08日 17:55

20160310s4th

 そして、今や世界的な“金融戦争”の時代に突入した、という物騒な指摘も。

「ヨーロッパへの難民流入問題は手がつけられない状態になっている。そのことはね、株の世界を見ていてもわかります。僕は投資ジャーナルで『アラブダラー』という本を出していたからよく知っているんだけど、アラブの王族がこのところ株を手放している。国より先に王族が売っているんだ。王族といったって、何千人もいる。その彼らが世界中の株を手放しているんだから、これはただごとではないよ。革命が起きたら王族がどうなるか、イランのパーレビやリビアのカダフィの例を見て、彼らは知っているんだ。地下の油田も、革命が起これば革命軍のものになる。そうなる前にバカバカ売っておけ、と。今、世界的な原油安になっているのも当たり前のことなんだよ。日本人は島国根性というか、情報に疎いし、情報を分析する能力もない。EUはいずれ崩壊し、中国、そして最も安い原油を売っているベネズエラが問題になりそうだ。実は、ベネズエラの債務保証をしているのが中国で、中国にはほとんど外貨がないかもしれない。いずれにせよ、世界経済は混沌としていき、混乱に向かって進んでいく。世界的な“金融戦争”の時代になり、否応なく日本も巻き込まれていくことになるだろう」

 ところで、中江氏の株の師匠は、高校時代から会員になっていた投資顧問会社、三愛経済研究所の所長だった。

「東京に出てきて、市場新聞、大和証券、野村証券、山一証券などの証券界トップと交流を持った。まだ20代の若造だったが、トップ同士の勉強会にも出席して企業情報を聞き、それをもとに相場観を述べ、的中すると僕の評価は動かしがたいものになっていった。僕に言わせれば、黒田総裁の参謀と言われる連中が描いているのは、頭の中の相場なんだよ。したがって、右肩上がりの時代にはわかるけど、そうでないと、まったく見当違いな読みをする。そこへいくと、僕は小学校の頃から自分でリスクを背負い、コストと能力を駆使して実際に信用取引をやってきた。頭の中だけの世界とは違うんだな」

 中江氏は、たまに会う昔の部下に「会長、もう一度返り咲いてくださいよ」と言われることがあるというが、

「それにはちゃんと理由があるんだよ」

 と胸を張るのだった。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年11月02日 15:30

    脳梗塞で療養中だった伊達みきお(サンドウィッチマン)が、10月31日の「サンドウィッチマンザ・ラジオショーサタデー」(ニッポン放送)で、2カ月ぶりに復帰した。「さあ、時刻はお昼の1時を回りました。こんにちは。サンドウィッチマンの伊達みきおで...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年11月04日 13:00

    泉ピン子が訴えられた。映画製作会社「HumanPictures」が11月3日、所属監督の映画「AYUMI」と「養父」に出演したピン子に対し、損害賠償を求め2日付で東京地裁に提訴したと、公式Xで公表したのだ。問題が発生したのは、10月23日に...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年11月05日 17:00

    毎日のように見聞きする「不正アクセスによる情報漏洩」のニュース。もはや情報漏洩していない企業のほうが珍しいんじゃないのってくらいだし、それどころか官公庁にまで被害は及んでいる。三菱UFJフィナンシャル・グループが、2027年3月までの開業を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/27発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク