社会
Posted on 2016年12月29日 09:55

アサヒ芸能「スクープ大事件史」Vol.3(3)イザナギ景気を恨む斜陽会社社員の嘆き節

2016年12月29日 09:55

2016_60th_i

 オリンピックの翌65年、証券不況から立ち直り、57カ月続いたイザナギ景気が始まった。68年暮れのボーナスはしめて“2兆円余”、史上空前の数字である。某社では部課長クラスで100万円、別の某社では勤続10年で40万円、もうひとつの某社では大卒5年30万円、といった威勢のいい話が飛び交っている。

 しかし、ボーナスどころか給料も遅配の会社もある。どこかの中小企業じゃない。一世を風靡した天下の大会社・日活である。

 10月25日の給料支払日に社員が受け取ったのは一律でたったの2万円。給料遅配である。経営危機に日活労組のボーナス闘争も盛り上がらず、要求3ヶ月プラス1万円が、2ヶ月のみで妥結してしまった。

 アサヒ芸能1968年12月15日号によると、次のような社員の嘆き節が続々出てきた。

〈「ことし結婚したばかりで、給料が遅配になったなんて、言えませんや。封を破って明細書を見せずに『友達に貸したから』と言って渡したんですわ」

「今年いっぱいで会社をやめるつもりです。女房を食わすのがやっとですからねえ。課長になっても課長手当は1万円ちょうどで、手取りは7万円あればいいほう。転職組はぼく1人じゃないはずですわ」〉

 なかには「11月からパートタイムで新宿のバーでホステスをはじめたわ」というような21歳(当時)の女子社員もいたが…。

 かつて社用族の栄光をになってきた大手映画会社は、松竹、大映も年末ボーナスの見通しは真っ暗とか。映画会社異常に悪いのが石炭産業で年末ボーナスはどの会社もゼロ回答といったひどさである。

 イザナギ景気の陰で、この年負債1000万円以上出して倒産、あるいは更生会社となったのは1~10月までに9279件、1ヶ月当たり1000件近くになるのだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年10月30日 11:30

    今年も園遊会に招かれなかった。いつかお声がかかる日が来るかもしれないと、ブックオフで値下げされていた「皇室入門」という新書まで購入し、熟読しているのに、いまだお呼びがかからない(笑)。ちなみに園遊会とは天皇・皇后両陛下が各界の功労者らを招き...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    スポーツ
    2026年11月02日 11:45

    10月30日に秋季キャンプを始動させた巨人の映像が流れ、高橋由伸ヘッドコーチと清水隆行打撃チーフコーチの就任が紹介された直後だった。11月1日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)で駒田健吾アナウンサーが「上原さんは、ピッチングコーチは?...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年11月02日 15:30

    脳梗塞で療養中だった伊達みきお(サンドウィッチマン)が、10月31日の「サンドウィッチマンザ・ラジオショーサタデー」(ニッポン放送)で、2カ月ぶりに復帰した。「さあ、時刻はお昼の1時を回りました。こんにちは。サンドウィッチマンの伊達みきおで...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/27発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク